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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING 特訓
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っていたからです。剣の姿でも周りは見えますから。」
一輝はスレイブと目を合わせ、
「じゃあ、うまくやってもらえるか?」
「解りました。うまくやります。」
二人はそんな会話を交わし、スレイブが剣になるとぬらりひょんに向き直る。
「じゃあ、もう一回よろしく。」
「うむ!」
先ほどと同じようにぬらりひょんが切りかかってくるが、
「・・・ほう?」
スレイブが一輝の体を操り獅子王を防ぎ、一輝の自我で蹴ってきた足をつかむ。
「うおりゃ!」
そして、そのまま振り回して投げる。
それはぬらりひょんには一切ダメージを与えないが、先ほどに比べれば、はるかに素晴らしい。
「たった一回でここまで出来るようになるとは、予想外だのう。では、こんなのはどうじゃ?」
一輝たちの目の前でぬらりひょんの姿がゆらぎ、視認できなくなる。
「背中、任せたぞ。」
「了解。」
一輝は前を、スレイブは後ろを担当し、気配を探る。
そして、
「はぁ!」
スレイブが一輝と手をつないだ状態で人の姿になりぬらりひょんの攻撃を防ぎ、
「「せえの!」」
スレイブが刀の姿になってぬらりひょんのバランスを崩し、二人がまったく同じベクトルで刀を振り、初めて攻撃を当てる。
「ふむ。初にしては十分かのう。」
が、たいしたダメージにはなっていないようだ。
「今のでその程度か・・・」
「意外と、つらいものがありますね・・・」
二人は結構ショックだったようだ。
「さて、ここからは少しばかり本気を出すが、死ぬでないぞ?」
「まて!これ以上やると・・・」
「この程度でへばっていては、
あやつ
(
・・・
)
を支配下にはおけぬぞ?」
「!・・・はぁ。悪い。もう少し付き合ってもらえるか、スレイブ。」
「私はあなたの剣。どうぞお気になさらず。」
一輝とスレイブとぬらりひょんは、このまま夕食の時間まで続け、一輝一人だけが全身に打撲を負ったのだった。
まあ、全部終わってから自己回復能力を底上げして治したのだが。
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