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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 D
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た。

「こんにちは、九尾。」
「ええ、こんにちは。いくつか質問よろしいかしら?」
「色々危険だから、急いでもらえる?」

一輝は空を見ながら提案する。

「そうでしたね。でしたら、まずあれを何とかしましょうか。」

そういうと、女性の姿が九つの尾を持つ狐へと変わり、周りに青い火を出現させると、それを広げる。

「結構広い範囲に使えるんだね?」
「みたいだな。いや〜便利そうだ。」

一輝とヤシロの二人はそんな会話をし、雹から逃げていた残りの三人は、

「すっごい火力ね・・・」
「さすがは伝説、ということなのでしょうか・・・」
「あれを、人のみで倒したというのか・・・」

ただ、圧倒されていた。

ちなみに、スレイブは音央鳴央から一輝のことについて簡単に説明されている。
一輝対ヤシロ、という雰囲気なのでやることがなく、おしゃべりをしていたのだ。

そのまま、青い火、狐火は雹をすべて溶かし、やがて消えた。

「ありがとう、九尾。で、質問って?」
「まず一つ目に、あの私の言霊ですが、あなたが考えたものですか?」
「そうだけど?」

一輝が肯定すると、人の姿になった狐は、あの怠惰、などの言葉を使った言霊を・・・

「私のことをしっかりとあらわした言霊、気に入りました。認めないつもりでしたが、あなたを認めて差し上げます。」

大絶賛した。相当気に入ってるな、これは。

「それはありがとう。是害坊がプライドの高い人たちは俺を認めてないっていってたから心配だったんだ。」
「ええ。私は苗字を変えもしないあなたを、認めるつもりなどこれっぽちもありませんでした。しかし、気が変わった。それだけのことです。」

一輝はこうして、伝説に認められた。
残り、認めていなさそうなやつは、一体である。

「で、二つ目の質問ですが、なぜ苗字を変えないのです?あなたには権利があるのに。」
「前にもぬらりひょんに言ったけど、もう一人、妹に相談しないと決めれない。それだけのことだよ。」
「意識を変える気は?」
「ない。」

一輝がはっきりと言い放つと、狐が折れた。

「そうですか。では仕方がありません。諦めるとしましょう。」

狐はそういい残して、一輝の中へと戻っていった。

「ふう。あとはあいつか・・・一番面倒なのが残ったな・・・」

一輝は自分の檻の中について考えると、それどころではないとその考えを脇に追いやる。

「にしても、この二つをよく乗り越えたね?」
「妖怪ってのは結構たくさんの事態に対処できるからな。まだくる?」
「う〜ん、それもいいんだけど・・・取って置きの二つが効かなかったってことは、他はどれも無駄だろうし、別の手段でいこうかな。」

二人が話している間に、
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