暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 B
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から鳴央の手が伸び、悪魔の額に触れる。

「やっと・・・届きました。『真夏の夜の夢(ミッドサマー・ナイトドリーム)』。」

鳴央は手から直接『夢を見せる』力を送り込み、悪魔を眠らせる。
そのまま、手を抜きながら回りに残っている球体で悪魔を飲み込み、残りの敵へ目を向ける。
悪魔を攻撃している間、一切攻撃してこなかったのは、鳴央がうまく邪魔になるように設置した球体のせいで、ようやくそれを抜けてきた。

「Gyaaaaaaaaaaaaaaa!!」

散々邪魔されたストレスからか、一直線に鳴央のほうに向かってくるが、それでは何の意味もない。

「アビスホール。」

鳴央が目の前に奈落の穴を作るだけで、勝手に入っていき、消えた。
恐竜・・・たいした活躍してねえな。

「さて・・・これで全部ですし、音央ちゃんのほうに向かいましょうか。」

鳴央は音央の向かったほうに向けて走り出すが、途中で空に投げられた剣と、それに向かっていく大量のお札を見る。

「あれは・・・一体何を・・・」

少しの不安を胸に、鳴央は音央のいるほうに走っていく。



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また場所が変わって音央のところ。
音央は空にあるものに驚愕していた。

「あれって一体・・・」
「音央ちゃん!」

音央が唖然としていると、鳴央が音央のほうに走ってくる。

「鳴央!そっちは終わったの?」
「はい。音央ちゃんは?」
「こっちも今片付いたとこ。それよりあれって・・・」
「お札が飛んでいるということは、一輝さんでしょうね。何をしているのでしょう?」
「それは解らないけど・・・行ってみるしかないわ。」
「ですね。行きましょう!」
「ええ!」
二人は、一輝がいるであろう方向に走っていった。

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