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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 A
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「・・・何、この暗い集団・・・」
一輝の感想は、これである。
それくらいに、重苦しい集団だった。
「とりあえず・・・あの天使っぽい集団は俺が相手するから、他をよろしく。」
「「了解!」」
一輝が天使の集団のほうに走って行きながら、途中にいた空飛ぶ円盤と黒服の集団を全滅させる。
その勢いのままに七人の天使の中の唯一何も持っていない天使に量産型妖刀で切りかかると、そいつの足元に刺さっていた不気味な紫色に光る大剣をつかみ、妖刀を斬った。
その瞬間に、妖刀を抜いたことをトリガーとして、白い和服になっていた一輝の服装は、普段着へと戻る。
「結構気に入ってたんだけど・・・仕方ないか。こいつらは『七人の御使い(セブンス・エンジェル)』?」
「うん、そうだよ。黙示録に記された、終末を告げる天使さん。」
その全員が、身長は三メートルはあり、右手には様々な武器、左手には金色のラッパを持っている。
武器の種類は短剣、斧、槍、弓矢、ハンマー、鎌、大剣、凶悪なものだらけである。
「さて・・・とりあえず斬っていくか。」
一輝は右手に水の刀、左手に炎の刀、自分の周りには様々なもので作った刀が浮いている。
まず、同時に迫ってきた斧と短剣に対して自分の周りに有った刃を飛ばし、動きを止めた隙に両手の刀を投げて首を飛ばす。
そのまま走りながら鎌、ハンマーの攻撃をよけ、唯一の遠距離武器である弓矢の元にいく。
矢を握って突き刺してこようとするのをよけ、新しく作った刀で首を飛ばす。
「まず三体・・・っておわっ!」
一輝が気を抜いた隙に大剣が攻撃を仕掛けてくるので、あわててよける。
よけながら攻撃をするが、その全てをはじかれる。
《武器の質も実力も他のやつらとは桁が違うな。なにかあるのか?》
一輝はその思考から、大剣を後回しにし、喰らったらまずそうなハンマーの元に向かう。
大振りなハンマーの攻撃が当たる前に、その首をはねる。
ハンマーを拾い、槍に投げつけようとするが、拾う前に消える。
《持ち主が死ねば、武器も消える・・・?いや、持ち主ごと消えるのか。》
死体のほうに目を向けると、もう既に消えていた。
他の死体も既に消えている。歩く邪魔にならないのは助かるだろうが、武器を利用できないのは誤算だったのだろう。舌打ちをしている。
「仕方ない、な!」
一輝は槍のほうに向かい、その武器を奪うと、鎌のほうに投げつける。
鎌が鎌を振り上げたところに(紛らわしい!)タイミングを調整して殴り掛かってきた槍の腕をつかみ、ハンマー投げの要領で投げつける。
鎌をとめることは出来ず、槍は真っ二つにされ、一輝は鎌を振り切る前に近づき、その首を落とす。
「さて・・・後は、」
プァーン。
一
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