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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 A
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是害坊に触れ、奥義発動の言霊を唱える。
「我が百鬼たる妖よ。今、我が身に宿り、我が力とならん!」
是害坊の体が再び霧となり、一輝の体を覆うと、そのまま体に入る。
全て入ると、一輝の背から大きな鳥の羽が生える。
「そうなるんだ?」
「全部を変えることも出来るけど、今回はこれだけでいいかな。まだやることあるし。」
一輝は再び言霊を唱える。
その隙に天子が攻撃してこようとするが、ヤシロが止める。
手の内は見ておきたいのだろう。
「他の国にて、その猛威をふるいし竜よ。同種の中では弱くとも、確かな猛威をふるいしワイバーンよ。今ここに、我が百鬼としてその力をふるわん。」
再び、伝説が召喚される。
「今ここに顕現せよ、ユラン!」
先ほどと同じように、一輝の体から輝く霧がでて、形を作る。
同種の物の中では小さいが、それでも大きい、ワイバーンが、現れる。
「さて、力、借りるよ?」
「うむ。我が力、使うがよい。」
一輝は、再び奥義を使う。
ペストのゲームでも使った奥義を。
「わが百鬼たる魔物よ!今、我が武具に混じり、新たなる武とならん!」
ユランと獅子王が霧となり、混ざる。
霧が固まると、そこには龍の装飾を得た獅子王があった。
見た目の変化は少ないが、放つ存在感は先ほどまでの比ではない。
「待ってくれてありがとう。もういいよ。」
「そっか。じゃあ、どう変わったのか見せてもらうね。」
ヤシロが言い終わると、天使は一輝の方に向かってくる。
一輝はそれに真っ向からぶつからず、羽を使って飛ぶと、背後から獅子王で斬る。
刀は、先ほどまでとは違いしっかりと天使を切り裂き、その命を奪った。
「すっごくパワーアップしてるねっ。」
「一応、そうなるようにやったからな。竜の牙や爪は鋭いものだよ。」
一輝はそういいながら憑依と武装を解き、二体の伝説を体内にしまい、獅子王を納刀して陰陽師モードも解除する。
それが終わるころには死体も消えていた。
「さて、これで天使は全部・・・ん?」
一輝が念のために周りを見回すと、なぜか天使が持っていた大剣だけは消えずに残っていた。
「他のやつらは消えたのに・・・どうしてこれだけ?」
一輝が近づき、拾おうとしたところで・・・
刀は、紫の瞳の全裸の少女に変わり、一輝の心臓に向けて手刀を放ってきた。
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