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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
破滅の抜け道 A
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輝がラッパの音に反応して振り返ると、そこには大剣を持った天使がいた。
「さて・・・こっちも切り札を使うしかないかな。」
一輝は倉庫を開き、一振りの刀を、強い存在感を放つ刀を取り出す。
「それは?」
「元妖刀、現神刀のご神体。鵺殺しによって与えられた名刀獅子王。」
「それが、お偉いさんが頑張って探してる?」
「そうだよ。俺も使うのは初めてだけど、陰陽師になった俺なら」
一輝はそう言いながら、刀を鞘から抜く。
一輝の服装は、その瞬間に白い和服になり、てに持つ刀は・・・しっかりと、一輝の手に収まっていた。
「使いこなせそうだな!」
ガキン!
先ほどは音すら立てず量産型妖刀を斬った大剣だったが、今度はしっかりと打ち合った。
一輝はこれなら攻撃が出来る、ということでそのまま攻撃を続ける。
休憩のために一度距離をとると、ヤシロが話しかけてくる。
「さっきみたいに、水とかは使わないの?」
「なぜか陰陽師モードになるとあっちが使えなくなるんだよ。まあ、使えたとしてもあれにダメージを与えれる気がしないけど。」
「うん、あの子は他の六人とは強さも武器も特殊だからね。」
ちなみに、一輝のギフトの状況としては、
『無形物を統べるもの』+『陰陽術』可
『外道・陰陽術』+『陰陽術』可
『無形物を統べるもの』+『陰陽師』不可
といった感じだ。
「さて・・・頑張ってみますか!」
一輝は再び天使に向かって斬りかかる。
それでは先ほどまでと変わらないので、トリッキーな動きも加えるが、全て防がれ、それどころか一輝が攻撃を喰らいそうになる。
「あぶな!」
前髪を少し切られたところで、一輝は後ろに跳ぶ。
このままいけば、最終的には一輝が負けるだろう。
だが、一輝にはまだ策が有る。
使ってからが本領発揮の策が。
一輝は、言霊を唱える。
「大陸を制した、伝説の天狗よ!」
自らの内に在る伝説を召喚するために。
「大陸一の実力を持ち、日ノ本にて初めて敗北を味わいしものよ!」
この場を打開する、そのために。
「今ここに顕現せよ、是害坊!」
言霊を、唱えた。
「へえ、綺麗だね。」
ヤシロがそう言うように、伝説の召喚は妖怪の召喚とは違う。
黒い霧ではなく、光り輝く霧が一輝から広がり、形を作っていく。
霧が固まると、そこには鳥と人を足して二で割ったような姿の天狗が現れる。
「こんにちは、是害坊。オマエは俺に協力してくれる側?」
「ああ。俺は一輝を認めてるからね。他にも、ユランとかのあたりも認めてる。プライドの高いやつらは認めれてないけど。」
「そっか。なら、“憑依”よろしく。」
「了解。いつでもどうぞ。」
一輝は許可をもらうと、
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