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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
白澤
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手榴弾(一輝の改造した)を取り出し、白澤の中に入れ、爆発させる。
爆発の中から一つの光る玉、妖怪のものの三、四倍はあるものが出てきて、一輝の中に入る。
「さて・・・こっからどうするか・・・」
一輝はとりあえず、人の死体と妖怪の死体とを分け、妖怪の死体を式神に封印させる。
後ほど、政府から陰陽師関係の担当者が来るだろうという予想から、利用されないように封印した。
《別に使われてもいいけど、こっちが下に見られるのはかんべんだしな。》
そして、集めた人の死体から、形見として一つずつ物をもらう。
そのまま火をつけ、骨だけにして、裏にあるお墓にいれ、作業を終える。
そのころにはもう、太陽が昇っていた。
こうして一輝は、一日でたくさんの“大切”を失い、箱庭に召喚されるまで、一人で生きていくことになった。
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「と、こんなことがありました。まる。」
一輝はくだらない話をしめるように過去の話を終える。
実際、一輝からすれば既に吹っ切ったことだし、一人といっても友達づきあいは合ったのだ。
「これは、予想以上に・・・」
「悲しい、つらい話ですね。」
「うん。とっても悲しい、破滅の物語だね。」
「いや、俺からすればもう終わった話だし・・・うん?」
一輝は聞こえてきた感想に首を傾げる。
今、自分の目の前に座っているのは二人。だが聞こえてきた返事は三人分。
そして、椅子の空きは一輝の横の一つ。もちろん、ここには誰も座っていない。
一輝は残った方向である、後ろを振り返る。すると、そこには・・・
長い金髪に赤い瞳、学者っぽい衣装をまとった、小さな少女がいた。
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