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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
白澤
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他人のため、ってんなら苦しませずに送ってやったが、自分のことしか頭にないやつは、容赦しなくていいよなあ!!」

一輝の周りを様々なものが漂う。

水があり、空気があり、炎があり、雷があり、溶けた金属もあった。
それらの全ては、刃を形作っていく。

「・・・我に、霊獣に歯向かうということは、伝説に歯向かうことになるぞ。」
「だからどうした。鬼道の一族は道を外してる。神様すら殺すやつがいるくらいだ。今更伝説に歯向かおうがなんともねえよ。」

それに、と言いながら、一輝はいつの間にか足元に有った父の死体からその腰にあるただの日本刀を抜き、それを白澤に向ける。

「どうせなら、名を失う前に伝説殺しとして名を連ねたいんでね。死んでもらうよ。」
「いいだろう。貴様を殺し、我に歯向かった愚か者として、一生語り継いでくれる!」

キレた白澤は、白黒で出来たからだのうち、黒い部分を一輝に放つ。
それは、一回り小さな白澤となって一輝に襲い掛かるが・・・その途中で刃たちによって切り刻まれる。

「どうした?今のが攻撃か?」
「この・・・かかれ!」

白澤がミニ白澤を大量に放ってくるが、一輝は一歩も動かずに切り刻む。

「で?この程度で何をするつもり?」
「キサマ・・・一体・・・」

このとき、白澤は僅かながらも恐怖していた。
自分よりは弱いが、人が相手をすることが出来ないはずの、小さい自分を一歩も動かずに全滅させる一輝を。
そして、その感情は塗り替えられる。

「はぁ・・・予想以上につまらん。もうこっちからいく・・・ぞ!」

一輝は日本刀に空気をまとわせ、そのまま、一刀両断にした。

「な・・・いつの間に・・・」
「へえ?気になるのはそこなんだ。あんたも霊獣ならそれどころじゃないことに気がつくと思うんだけど?」

白澤は一輝のその言葉を聞き、自分の状態を確認し始める。
今の白澤はただ見るだけでは体を上下に分けられただけだ。
しかし、一輝の攻撃はその程度で終わらなかった。
白澤の体の中を破壊しつくしていたのだ。
人で言う脳を残し、その他全てを破壊。それが一輝のやったことだ。
だから、一つだけおかしなことがある。

「な・・・なぜだ!?なぜ我は死なない!!」

そう、白澤はここまでやられてなお、生きている。
これが、一輝の言っていたことだ。

「やっと気づいたか。こっちは頑張ってるのに、気づかれないってのは悲しすぎる。」
「キサマ、答えんか!なぜ我は・・・」
「うっせえよ。一回黙れ。」

一輝はそう言いながら、分断した白澤の下側を日本刀でさす。
本来なら、つながっていないし、神経も全て破壊されたので痛みなど感じることはない。
だが・・・

「ぐぎゃっ!」

白澤は痛み
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