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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
無双
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相手のど真ん中に着地し、水の日本刀を振り、切っていく。
「そもさ」
「うるさい。」
「信州」
「だまれ。」
「ぐふぐふ」
「キモい。」
「貴様の心は」
「読んでる暇はねえよ。」
どれも『蟹坊主』『猿神』『猩々』『狒狒』と、一流の陰陽師ですら苦戦する相手なのだが、一輝は全て、一刀で切り伏せていく。
無表情でやっていくから、恐ろしいことこの上ない。
「・・・キサマ、本当に陰陽師の卵か?」
「ああ。正真正銘、ただの卵だよ。」
最後に残った牛鬼は、唖然としていた。
卵だからと下に見ていたガキに仲間を全て殺され、封印されたことにただただ驚
いていた。
「将来有望ってことじゃないか?」
「そうかもしれんな。ならばその芽、我が摘んで・・・」
「もらわれてくれ。」
一輝は牛鬼も一刀で切り裂いた。
「・・・キサマ・・・名は・・・?」
牛鬼が最後の力を振り絞って問いかけてくる。
「檻の中にこれば、誰かが教えてくれるだろ。」
「我を倒した・・・キサマに、聞かなくては・・・意味が、ない。」
死んでしまえば楽になるのに、それを拒否してまでの質問に、一輝は生まれてはじめて、陰陽師の名乗りを上げた。
「・・・我、鬼道一輝。一族が歩みし鬼の道を、輝かせるものなり。」
「そうか・・・その名、しかと覚えたぞ。」
牛鬼はようやく息絶え、その体から一つの光の玉が、一輝の体へと移る。
「にしても・・・キャラが変わりすぎだろ。」
このタイミングでそれをいいますか。
《あんたもそう思ったでしょう?》
「さて・・・最後の仕上げに入るとしますか。」
一輝は虚空に対して水の刃を飛ばす。
それは、その場を通り過ぎることもなく、その一点でとまった。
「さっさと出てこいよ、霊獣さん。」
一輝は、この事態を作った張本人と、喧嘩する気なようだ。
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