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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
サボる
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、一番下についたところで電話がかかってくる。
「はい、もしもし。」
「もしもし?鬼道?」
「ハイ、鬼道です。」
「滝沢だけど、今日の夏季補修に参加していないわけを聞こうか。」
この滝沢とは一輝のクラスの学級委員で、今は中学三年の夏休み。
学校では、受験に向けての補修が行われているのだが、一輝は一回も参加していない。よって、学級委員に目を付けられ、毎日サボった理由を聞いてくるのだが・・・
「その一、面倒くさかった。その二、寝てた。事実を言うとこんな感じかな?」
「毎回毎回、ふざけてるのか、君は!?」
「さすがに、電話で尋ねてくる人がいるのにふざけたりはしないよ。」
「だったら参加してくれないかな!ボクだってわざわざこんな電話したくないんだ!」
後、この人はボクっ子である。
「なら電話しなければいいじゃん。俺は陰陽師関係で参加自由ってなってるんだし。」
「だからって一度も参加しない理由にはならないだろ!」
「毎日、依頼が来る可能性を考えて四時まで起きてる人間に、そんなことを言うのか?」
さすがに、向こうも黙ってくれた。一輝はバス停のベンチに座る。
《この機会に、説得しとくか。》
「そういうわけで、俺は夏季補修には出れない。出たら死ぬ。睡眠不足で死ぬ。」
「・・・解ったよ。なら、早くに寝た日があったら参加するんだよね?」
「んなわきゃない。」
「ちょっとまて!」
「じゃあ、また二学期に。」
「人の話しを聞けー!」
一輝は電話を切ると、そのまま電源も落とし、倉庫の中にしまう。
ちょうどバスが来たので、バスに乗って適当なところで降り、そのまま散歩を開始する。
「本屋とかねえかな〜。」
なんのあてもなく、一輝は歩き始めた。
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