こぶたのまき4
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ることが嫌いだった。だから私が彼女に話しかけて仲良くなった。
いっぱい話聞いてあげた。小5の時だった。私はある噂を聞いた。美咲、あんたの友達が美咲なんて
お人好しで機嫌取りで好きじゃないって言いふらしてるって。私はショックで、彼女に聞いたの。そん
な風に思ってたんだねって。彼女は違うって答えたの。私、親友なんだから信じてあげればよかったのに
ね。日に日にその噂は広まりとうとう私は彼女を責めちゃったの。彼女は泣きながら否定した。
だけど私は信じれなかった。そして2人の中は悪化していった。というか私からしたようなものなんだ。
彼女がいじめられててもいつものように手助けさえしなかった。私は逃げたの。
2週間後のことだった。先生が深刻な顔をして教室に入ってきた。彼女が死んだって。学校の3階から
飛び降りて頭などを強く打ったって。その時私は目から大量に涙があふれたよ。私のせいだ、私が彼女
を信じてやれなかったせいだって。葬儀のとき彼女のお母さんがやってきて封筒を渡してきた。
それは私宛の手紙だった」
美咲先生は涙目になりながら話してくれた
「 美咲へ 私と友達になったせいで美咲にまでひどい目に合わしてしまってごめんね。美咲の
ことが嫌いだっていう噂、本当に私じゃないよ。むしろ私は美咲に感謝してるんだ。こんな私と
友達になってくれたこと、いじめからいつも守ってくれたこと。美咲にあんなうわさが流れて
美咲が傷ついて私から離れていったときすっごく悲しかった。美咲に甘えすぎてたからかな、1人に
なったときすっごく怖かったの。美咲助けてって心の中で何度も叫んだ。けど、言葉にしたらだめだ
って思った。私は辛くて耐えられなくなっちゃった。だからもう私はこの世界からいなくなることに
するね。この手紙を読んでいるってことは私はもういないんだね。美咲、今まで楽しかったよ。こ
んな私と友達になってくれてありがとう。最後になるなら美咲に嫌いじゃないってこと信じてほし
かった。美咲を責めているわけじゃないんだよ。これから、美咲にはもっともっと楽しいことが
待ち受けてる。私についてきたらダメだからね。じゃぁ、また会える時まで。さようなら。
って書いてあった。私は泣いたよ。私は自分を責めた。なんで信じてあげられなかったのか、
なんで気づいてあげられなかったのかって」
美咲先生は泣きながら話してくれた。先生にもこんな過去があったんだね。
話してくれてありがとう。
そして先生は帰って行った。「りなちゃんはこんな思い絶対にしたらダメだからね」と言って。
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