魔法先生ネギま!
0371話
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ズシャッという金属音を立てながら転ぶリビングアーマーの胴体へと足を降ろして押さえ込む。
身体の中心である胴体を動かせないリビングアーマーは、無様に手足を振り回す事しか出来無かった。
「で、その契約とやらは結ばないの? 取り押さえるのには成功したみたいだけど」
「それが、どうもこいつらは自意識の類が無いようでな」
「……じゃあ、時間を掛けたのは無駄足だった訳?」
円のその質問に目を逸らしながら、胴体を踏みつけていた足に力を入れる!
グシャッ! という音を立てながら胴体を踏み抜くと、他のリビングアーマー同様に動きを止めるのだった。
「この盾はレア物っぽいし貰っておくか」
呟き、盾を空間倉庫に収納してから改めて円の方へと視線を向ける。
「取りあえず、無事で良かった」
「……フン。アクセル君の従者になったこの私がそうそう簡単にやられなんかしないわよ。アクセル君も無事で何よりね。茶々丸さんも」
「はい。他の皆さんも無事だといいんですが……」
茶々丸の言葉に、微かに眉を顰める円。あの強制転移にはクラスの半数以上の面々が巻き込まれたのだから無理もない。
だが、小さく首を振り意図的にだろう明るい声を出す円。
「大丈夫よ! 何てったって皆エヴァちゃんの地獄の特訓を潜り抜けて来たんだから!」
「そうですね。マスターの訓練を受けた後は皆さん死んだような目をしていらっしゃいましたが、それだけに心身に刻み込まれていると思います」
「……あ、うん。確かにそうよね。……うん」
茶々丸の言葉に、どこか遠くを眺めるような視線で宙を見る円。
……どれだけきつい訓練をしたんだ。
まぁ、戦闘に関しては殆ど素人である円達が仮にも俺に一撃を与えるまでになったんだから、それ相応の訓練だったというのは予想がつく。
「話を戻すが、俺と茶々丸は物理的に接触していた為か同じ場所に転移させられていた。ここまではいいよな?」
「うん。でも、アクセル君と繋がっていたっていうのなら私や美砂、あやかや千鶴さん達だって同じだったわよ?」
「ああ。恐らくだが……スライムだと完全に物理的に接触していると判断されなかったんじゃないかと思う。けど、逆に完全に接触していなかったとも判断されずに俺と同じ場所とまではいかなくても近くに転移させられた。まぁ、あくまでも根拠のない俺の直感でしかないがな」
俺の言葉に頷く円と茶々丸。
「可能性としてはあると思います。そうなるとアクセルさん、釘宮さん以外の3人もこの迷宮に転移している可能性が高いかと」
「そう……ね。私は気が付いたのがこの空間だったから何とも言えないんだけど……っていうか、ここって迷宮なの?」
「正確には分からないから恐らくだがな。何しろあんなリビングアーマーがウ
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