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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-23 The enraged and for myself is my
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れて、何かと殺気立っていては寝ていても気づいてしまう。
クロノの背中を見送った燐夜は、遅まきながら両隣にいる少女に気付く。腕をがっちりと掴まれて肩まで動かせない状況にいた。大して気にすることもなかった燐夜は、まだ眠いのか再び目を瞑り、眠りについた。


      ◯


クロノは、現実主義者なのだ。自分の目で見たものしか信じようとしない。悪く言ってしまえば、ただの頑固なだけであるが。やはり常識にとらわれ過ぎている面があり、その常識をいい意味で打ち砕いていければ燐夜とも仲が良くなっていくはずだ。


逆に、ずっと自分の中の常識にとらわれ過ぎていたら一生燐夜とは合いまみえることはないだろう。現に、この時間帯の燐夜の実力は認めてはいるが、その力の振るいよう、管理局にいたのに正義のために使っていなければ、ただの宝の持ち腐れだとしか思っていない。
燐夜はただ自分が信ずるモノに背かうことなく、守りたいと思ったものを守っているだけにすぎないのだ。


例えば、燐夜が燐夜であるためのこととか。これには、自分の誇りなどが含まれている。
人物でいうと、高町なのはが一番に挙げられる。これは、幼いころから一緒にいたこと――――幼馴染であることと、なのはの隣にいるのを悪くないと思っている自分がいたためである。そのせいで、なのはは燐夜に大きく依存してしまうことになってしまったが。


次にフェイト・テスタロッサである。
彼女とは会って間もないが、今一緒に寝ていてフェイトの心の中において、燐夜の存在が大きいものであるのがすぐに分かった。
9歳の燐夜にとっては赤の他人でしかないのだが、フェイトには守ってあげたいという保護欲が掻き立てられる。そう言う存在であるのだ。
おそらく、この時間軸――――11歳の燐夜も同じようなものを感じていたはずである。


後一人いるのだが、まだ9歳の燐夜は会ったことがない。
それでも、話としてだけだが、聞いているのだ。どんな奴なのだろうか。期待と不安を胸に今この時間帯にいれば会えるという淡い期待を抱いて、燐夜は眠気に勝てずに再び微睡みに意識を託した。






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