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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
6 怒りと恐怖
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君は正義は法に則ったものだとは思っていないだろう?』
「...はい」
『君は正しいものが報われない世界で人を傷つける者は当然の報い、いやそれ以上にこの世から消えてもいいと思っているはずだ。例え話をしよう。君が今まで10万人を殺してきて、これから更に20万人を殺そうとする殺人鬼を殺したとしよう』

彩斗はおかゆのようなシチューのようなスープを吐き出しかけ、一気に水で飲み込む。

『世間一般の常識、つまり法で片付けるならば、殺人鬼であっても殺せば殺人。君も殺人鬼の同類として扱われる。だがそれによって救われた人々ならば、君は英雄だ。自分たちの命を救ったのだからな。早い話が何が正義で悪かではない。問題は結果だ。正義だの悪だのは立ち位置によって変わるものだ』
「...その通りだね。まともに働かない法律なんか無い方がいい」
『そう、恐れるな。所詮は社会のクズだ。これから彼らのせいで傷つく人々のことを考えれば、君の行いは正当化される。では始めよう。今日から君の身体を鍛え、技を磨く。柔術のように相手を捕らえ、身を守るだけではない。相手の恐怖を操り、味方につけ、目的を達成する術を』

彩斗は残りの日々を身体の鍛錬に費やした。
身体が基本的に虚弱であるということは、問題ではない。
技を磨くことで力不足はかなり補える。

『もっと速くだ!!』
「ウゥ!!ヤァァ!!」

真っ先に氷の上で四方八方から襲ってくる黒マントたちの真剣を交わすトレーニングが始まった。
竹刀や木刀と違い、当たれば死ぬ。
だからこそ体は死にたくない一心でそれを交わし続けるのだ。
氷の上であるという条件からバランス感覚も磨かれる。
滑ってばかりだったというのに、僅か2時間で自由に歩けるようになった。
だがそれで終わりではない。
今度は実際の戦闘だ。

「ヤァァ!!!」
「ハァ!!」
「!?」
「タァァ!!!」

ナイフ、短刀、斧、日本刀、ハンマーなどあらゆる武器で襲い掛かってくる黒マントたちの攻撃を交わすか、防ぎ、弱点に一撃を加える。
反撃方法については何の指南もない。
これはクインティアに教わった護身術とは名ばかりの戦術で事足りた。
最初は1人が相手の状態から徐々に人数を増やしていき、とうとう4人を同時に相手にすることとなる。
それもダークネスは読み切っていた。

『今の君なら5人を同時に相手にできる!!10人、100人をすることなど、その延長線上だ!!』
「ハァ!!ウゥゥ!!」

暴力への恐怖が無くなったことで、彩斗は自然と全体重を掛けて思いっきり攻撃することが出来るようになっていた。
今までは躊躇い、ぎりぎりで力を抜いているところが多々あったのだ。

「ヤァァァ!!!」

だがそれが無くなった今、元から肘打ちや膝蹴りなど
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