犠牲よりも大きいもの
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才にあたることもあった。その時に被害は彼が出世をすれば出世しただけ大きくなる。だからこそ、ワイドボーンの心をへし折るほどに苛烈に攻め込んだ」
「……」
「成功すればよし。失敗して逃げるようであれば、それでもよし。逆に――もしそのままであれば、ワイドボーンはさらに苛烈に攻められたのだと思います」
「考え過ぎではないかね?」
「そう私も思いたいのですが。正直、私は彼が恐ろしくて仕方がありませんな。それらは十六歳の子供が考えることではない」
シトレは笑おうとした。
しかし、スレイヤーの表情に、小さく首を振って、歩きだした。
数々の戦場をくぐり抜けた人間。
その二人がたった一人の生徒に汗をかかせられていたのだ。
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