第31話 目覚め、そして迷い
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「ふぁ〜、よく寝た」
実によく寝た、八年は寝た。っと言っても吸血鬼の時基本寝ないし八年間位寝てて問題ないだろ。
八年経過か、神子たちにでも会いに行くか
少年移動中…
(都内に着いた訳だけどさぁ)
俺は困惑している----
(何で、妖怪襲って来てるの?)
何時もなら人を襲う妖怪を殺る側だが今はこの姿、交戦している退治屋が襲って来るかもしれない。そして迷う一番の目標、其れは妖怪の長にある。その長は… Exルーミアなのである。そして彼女たちが向かう先には神子たちがいる(強制避難をさせられているかもしれないが)。 クソ、両方戦いたくねぇ…
ドクン---
---路傍に転がる人間の死体を見た時、その迷いは絶たれた。人外ゆえの欲によって。
俺は無言で人間の方へ歩いた。
人「っ、クソ!新手か----ぁ、」
俺はそう叫んだ奴の首を手刀で切り落とし、切断面の肉を喰らった。
「…旨い」
本心からそう思った。それは肉を噛めば大好きな血も出てくる、御馳走だった。
(依存してしまいそうだ)
ブチリ…ピチャ…バキン 筋の切れる音、血の滴る音、途中骨が握力で折れる音が聞こえるのにも快感を覚えた。
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