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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter27「ホテル・アグスタ」
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引の隠れ蓑にもなるし、いろいろ油断は禁物だよ」

執務官としてこういったケースを多く見てきたフェイトが言う事からフォワード達は任務に対しての緊張を敷き直す。

(なるほどな……木の葉を隠すなら森に…か)

これほどの規模のイベントだ。審査を受け安全性が確認されたロストロギア以外でも違法に持ち込まれた物が紛れこんでいる事も十分考慮でき、取り引きされるロストロギアに反応してガジェットの襲撃も考えられる。更には六課の確保対象でもあるレリックも今任務で確保される可能性もあり得る。

「現場には昨夜から、シグナム副隊長とヴィータ副隊長他数名の隊員が張ってくれてる」

警備は厳重に厳重を重ねている。並みの犯罪者なら潜り込む事すら困難だ。

まぁ並みの犯罪者なら…だが……。

「私達は建物の中の警備に回るから、前線は副隊長の指示に従ってね」

「「「「はい」」」」

返事を返したフォワード。その中でキャロが何かに気付き視線をそちらに向ける。

「あの、シャマル先生。さっきから気になってたんですけど……その箱って?」

その言葉を受けて、考えを一旦止めてシャマルの足元へと視線を移す。
そこにはケースが4つあった。

「あ、これ?……ふふ、隊長達とルドガー君のお仕事着♪」

「「「「 ? 」」」」

「は?」

シャマルの言葉でより訳がわからなくる、フォワード達とルドガーだった。

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ホテル・アグスタに到着した六課一同。
それぞれの配置に付きいよいよ任務が始まる。

ドレスに着替え受付を済ませたなのはとはやて、フェイトはロービーで各自会場警備の最終チェック中。今回のオークション参加者には女性も多く参加しているが、この3人にその参加者は勿論、ホテル関係者も彼女達の美貌に目を奪われている。

なのはとはやての2人は、それぞれ桃色と水色を基調とした肩紐のあるタイプのスレンダーラインのロングドレス。フェイトは黒で統一された、やや胸元の開いた、裾がやや斜めになっているのが特徴のショートラインと呼ばれるタイプのドレスを着ている。デザインは3人それぞれではあるが、各人の魅力を十二分に引き立てており、更に3人とも淡く化粧をしているので、より一層大人っぽさが引き立ち、魅力を倍増させている。

彼女達が街を歩けば10人が10人全て振り替えることになるだろう。

「……お待たせ」

そんな彼女達に1人の男性が話しかける。
話しかけられた3人は打合せを一旦止め、男性の方に体を向ける。

「おお!意外に似合っとるやない」

「こういうの好きじゃないんだけどなぁ」

男性は…ルドガーは、面倒くさそうな顔をするとネクタイに手をやり、緩めようとする。

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