常盤台中学襲撃事件
Trick41_熱血が皮肉って意味が分かったわ
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ぱり電撃を飛ばすしか・・・でも後ろのいる宗像さんに当たるかも・・」
『御坂さん、聞こえますか?』
「信乃にーちゃん!? って電話からか・・」
一瞬、信乃の到着が間に合ったと思いホッとしたが、聞こえた声がスピーカーからだと
気付いて、すぐに落胆した。
『虹色の電撃、使い方覚えていますよね?』
「うん。でも、宗像さんも巻き込まないかな・・」
『虹色の中で≪紫色≫だけを強くイメージしてください!
威力は弱くてもいいです! ただ、広範囲に相手に確実に当たるように!』
「わ、わかった!」
意味不明な作戦。だが、信乃に絶大な信頼をしている御坂は疑いもなく演算を開始する。
荒狂う大波。その表面に沿うようにして演算を合わせる。
そしてイメージで現れた≪紫色≫の数式だけに集中。
「いっけーーー!」
指示通りの、威力は弱いが広範囲による紫の電撃。
向かってくる敵は、耐えられる攻撃と判断して防御のために両腕を前に交差させて
立ち止まった。
直撃したが、予想通り体に異常は一切見えず、感電による煙も出ていない。
御坂は不安に思いながらも、信乃からの命令を成功させた事に一安心。
だが、これからどうなるかは聞いていないので恐怖は感じていた。
防御の腕を下ろし、自分の体に異常が無い事を確認する強化人間の男。
そして異常が無い事を確かめて、戦うために御坂へと一歩踏み出してきた。
「なんだ、全く痛くないな。一体何がしたかったんだ?
ヒッ!?」
「え?」
「く、来るな化物!」
「化物? 私・・・・以外には誰もいないわよね?」
突然、紫の電撃を浴びた男は怯んで、一方後ろに下がる。
見ているのは御坂の方向。だが、御坂の方向には彼女以外は誰もいない。
一度後ろを振り返って確認しても誰もいないのは間違いない。
「化物って私の事?」
男の突然の変化に、戦う前の恐怖を忘れた御坂だが、戦闘態勢は崩さずに
いつでも電撃を出せるよう準備をして一歩前に踏み出す。
「く、来るな!! お前、肉体変化が使えたのか!?
しかも気持ち悪い姿に!! 聞いてないぞ! そんな能力!!」
「・・・とりあえず化物ってのは私の事を言っているのは分かったけど。
なに? 紫の電撃が“なにか”したのかな?」
理解できなくても、原因だけは分かった。
信乃の指示で出した紫の電撃。それが、目の前にいる男を混乱させる作用があった。
「御坂さん、お待たせしました。こいつの相手は私がします」
「信乃にーちゃん! あれ? もう30秒経ったの?」
「足止め、ありがとうございます。最後の1人は私が」
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