戦闘校舎のフェニックス
第16話
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だ。だから君のお父さんもサーゼクス様もこの縁談を進めた。この縁談は悪魔社会の未来が懸かっているんだ」
相当難しい問題のようだ。悪魔は人間では及びつかないほどの長寿ではあるが、その代わりか人間よりもはるかに出産率が低い。それが三すくみの戦争で軍を保てないほど激減した。
今の悪魔社会は転生悪魔も多くいるが、純血の悪魔が貴まれているのだろう。
そして、純血の悪魔を残すための方法が部長とライザーの縁談というわけか。
「これが最後よ、ライザー。私はあなたと結婚しない!」
部長がはっきりと断る。だが
「リアス。俺もフェニックス家の看板を背負っているんだ。名前に泥を塗られるわけにはいかない」
そういうとこちらに顔を向け
「君の下僕を全員焼き尽くしてでも君を冥界に連れて帰る!!」
殺意と敵意が放たれた、火のオーラを纏った。
俺は反射的に臨戦態勢を取った。もはや本能的と言っていいだろう。
イッセーも同様に手を震わせており、アーシアはイッセーの袖にしがみついていた。
小猫と祐斗は震えてはいないものの、臨戦態勢を取ってもおかしくない雰囲気だ。
部長はライザーと同様に赤黒いオーラを纏いライザーを迎え撃つ気のようだ。
そのまま二人が衝突するかと思った時
「お二方とも落ち着いてください。これ以上は私も黙ってみているわけにはいきません。わが主サーゼクス様の名誉のためにも遠慮はいたしません」
別のプレッシャーが襲った。出所はグレイフィアさんだ。
「・・・最強の『女王』と称されるあなたと相対する気はないからな」
そういうとライザーはオーラを抑える。
「朔夜様も落ち着いてください」
グレイフィアさんの言葉に俺も臨戦態勢を解く。
殺気や敵意を感じなかったがそれでも二人を超えるプレッシャー。恐ろしいものだ。
プレッシャーを解かれた今でも震えが止まらない。
しかも、イッセーを見るに特定の人物のみに放ったもののようだ。
そのままグレイフィアさんが話の舵を取る。
「こうなることは、皆様重々承知でした。よって、最終手段として『レーティングゲーム』をなされてはどうでしょうか?」
レーティングゲーム。悪魔が行う、眷属同士を戦わせて競うゲームだ。
話で駄目なら力を示せ。そういうことだろう。
本来ならゲームに参加するためにはそれ相応の権利がいるはずだが。
「ご存じの通り。本来『レーティングゲーム』は成熟した悪魔しか参加できませんが、今回は非公式のものですので、お嬢様でも参加できます。この場合の多くが―――」
「身内同士、お家同士のいがみ合いよね。
つまりお父様方はゲームで婚約を決めるつもりのようね。何処まで私の生き方をいじれば気が済むのかしら・・・!!」
相当頭に来ているようだ。殺気が漏れている。
「で
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