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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第139話】
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筈だが。
「了解」
「OKだ、何とかやってみせますよ」
「織斑先生、私は状況に応じて一夏のサポートをすればよろしいですか?」
『篠ノ之、有坂のサポートもだ。――だが、無理はするな。お前はその専用機を使いはじめてからの実戦経験は皆無だ。突然、何かしらの問題が出るとも限らない』
「わかりました。出来る範囲で支援をします」
他の人が聞いてもわかるぐらい、口調は喜色に弾む篠ノ之。
残念だが完全に浮わついている印象しか残らなかった。
――と、織斑先生からのプライベート・チャネル回線が開いた。
『――有坂』
『……何でしょうか?』
『織斑にはいましがた伝えたが、篠ノ之は周りから見ても浮かれているのがわかる。あの状態だと必ず何か仕損じるやもしれん。……一夏と共に、ヒルト、お前も篠ノ之のサポートをしてやってくれ』
『OKだ、気にはかけますが俺はアイツから嫌われてますからね』
『それはわかっている。――あいつは、小さい頃に他の男子から苛められていてな、その時に一夏が助けてやってな。――まあお陰で私は、怪我をさせた子達の親に謝罪に行ったがな…』
『……成る程。俺も子供の頃はよく喧嘩してましたからね。それを聞くと俺も何だか申し訳ない気持ちになりますよ』
『ふふっ、それは悪かったな。――すまないな有坂、お前の父親の作戦をとらなくて』
『……まあ、織斑先生が最終判断下すのですから仕方ないですよ。――織斑先生、もし可能でしたら、自衛隊かセシリア達の増援を送ってください』
『……わかった、何とかしてみよう。頼むぞ、有坂』
そう伝え、織斑先生は直ぐにオープン・チャネルに切り替えて号令をかけた。
『では、始め!』
その言葉を合図に、一夏は篠ノ之の背に乗り、俺はスラスター及びブースターのシステムオンラインと同時に点火――。
母さんが言うには、少し過敏になったらしいが……何とかするしかないな。
まだ多少不安は残るが、俺達三人は上空300メートルまで飛翔し始めた――。
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