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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第139話】
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んでやる。大船に乗ったつもりでいればいいさ」

「……………」


流石の一夏も、今の篠ノ之の浮かれ具合に危惧してか何とかしようとするも、篠ノ之自身の耳には届いていなかった。

……俺が言えば、直ぐに機嫌が悪くなり――『私に負けた負け犬が、偉そうに語るなっ!!』――とドMなら喜びそうな言葉をありがたく頂戴した。

――まあ、負けたのは事実だから……後は周りの大人の指摘(織斑先生や山田先生)するか、自分で気付くかだが……難しいだろうな。

これじゃあ、篠ノ之が修羅公に……っ!


「お兄ちゃん…ちょっといい?」

「ん?どうした?」


美冬が目の前まで来て、ちらりと篠ノ之の方を見てからまた此方に視線を移すと。


「……篠ノ之さん、明らかに浮かれてるからお兄ちゃんの方でも気にかけてね?」

「……あぁ、それは後で一夏にも連絡して俺達二人で何とかしてみる」



――気を使う事が多いな…。

銀の福音パイロットも気にかけて、篠ノ之も気にかけて――。

――と、織斑先生からの通信が届く。


『有坂、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ。やることが終わったのなら風花の間に戻れ』

「「「「わ、わかりました」」」」


そう返事をする四人、そして――。


「お兄ちゃん、頑張ってね?織斑君も篠ノ之さんも、無事帰ってきてね?」

「ヒルトさん、無事に帰ってくるのをここでお待ちしてますわね?――篠ノ之さん、あまり浮かれすぎないように……」

「ヒルト、僕も待ってるよ。――怪我しないでね?……一夏、篠ノ之さんの事、気にかけてね?」

「ヒルト、私は心配などしない。お前が無事に戻ってくるのは必然だからな。それに、私の嫁だ。そうそう怪我などしないだろう。――織斑、私はまだ貴様の事を許せないが……篠ノ之の事、気にかけてやってくれ」


各々がそう言い、花月荘へ戻るや篠ノ之は――。


「ふん。お節介だな、あいつら……。私の何処が浮かれているというのだ」

「「…………」」


……もう、言葉も届かないし周りも見えてないのか。


『有坂、織斑、篠ノ之、聞こえるか?』


再度オープン・チャネルから織斑先生の声が聞こえ、俺達三人は頷く。


『今回の作戦の要は一撃必殺だ。短時間での決着を心掛けろ』


――結局、最初の『ワンアプローチ・ワンダウン』という一撃必殺作戦、更に失敗した時用の作戦も無しときた。

ド素人三人で本当に大丈夫かと言われれば無理としか言えない。

せめて自衛隊の援護を取り付けれたらなぁ――幾ら空戦能力はISのが高いと言っても、火力は向こうのが上だし、最近は対IS用装備が施された機体もあるのだから無意味ではない
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