魔法先生ネギま!
0370話
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のは石造りの何も無い部屋だけだ。スライムで捕まえていた筈のあやか達の姿はどこにも無い。
……何故だ? 確かにあの時、俺はあやか達をスライムで捕まえていた。それは間違い無い。だが、それなのに転移場所が違うだと?
一瞬、あの転移空間とでも呼ぶべき場所では接触していても同じ場所への転移は出来ないんじゃないのかとも思ったのだが、俺を直接掴んでいた茶々丸は一緒の場所に転移させられている。
「……いや、待てよ? 直接?」
茶々丸は実際に俺のローブを掴んでいた。だが、あやか達は俺がスライムで確保していた。つまり、その差か? スライムによる接触は実際に接触していると見なされなかったのか?
床に敷かれているローブを手に取り、考える。
ちなみにローブを脱がせて俺を寝かせていたのは、茶々丸が少しでも俺の寝心地を良くしようとしてくれた為だろう。
「茶々丸、周囲に誰か他の人間がいるかどうか分かるか?」
その俺の質問に首を振る茶々丸。
「いえ。ネギ先生達ならクラブの証として渡されているバッジを持っているメンバーがいれば半径1800kmの距離でもこちらで把握出来るのですが、残念ながら私はそのバッジを貰っていませんので探知出来ませんし、もしバッジがあってもネギ先生達以外のメンバーはバッジを持っていないのでこちらで把握出来ません」
何かおそろいのバッジを持ってると思ったら、そんな機能が付いてたのか。
ちなみに、当然の事ながら俺はエヴァからそういう機能を持ったバッジは貰っていない。この辺が直弟子であるネギとあくまでもアドバイスをして貰うだけの俺との待遇の差だろう。当然境遇の差に文句を言う気は無いが、それでもあやか達の行方を知る事が出来無いというのは痛いな。
ただまぁ、あやか達を探すにしても何をするにしても……
「ここから出ないと駄目だろうな」
「そうですね。私には必要ありませんが、ここではアクセルさんの食料や飲料水といった問題もあります」
そう言ってくる茶々丸に思わず眉を寄せる。
「アクセルさん?」
「いや、言った事が無かったか? 俺の空間倉庫の中には食料や飲み物が大量に入ってるんだが……ほら」
そう言いつつ、脳裏に空間倉庫のリストを展開してスイカの形をしたアイスを取り出す。麻帆良のコンビニで売ってるのを見つけて大量に買い込んで空間倉庫に保存しておいた奴だ。種のチョコがいい味を出している。
「……」
突然アイスを取り出した俺に、茶々丸にしては珍しく呆気に取られた表情を浮かべていた。
その表情を眺めながら、気分を落ち着ける為にもアイスへと齧り付く。
口の中に広がる冷たさと、種のチョコが懐かしい味を思い出させて焦っていた心を落ち着かせる。
「と言う訳で、取りあえず食料とか飲
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