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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第138話】
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篠ノ之は、織斑先生の判断に不服なのか、不機嫌そうな表情を浮かべるも、直ぐに元の篠ノ之の表情に戻った。
「手が空いている者はそれぞれ運搬など手伝える範囲で行動しろ。作戦要員はISの調整を行え。もたもたするな!」
そう怒鳴る織斑先生――と、母さんが俺に近づいてきて。
「ヒルト、村雲の調整しましょうかぁ〜」
「あ、あぁ。――母さん、親父は…?」
「うふふ、あの人ならトイレに行くって言ってたわよ」
トイレ…?
怒っていないならいいが。
とりあえず村雲を展開し、セットアップとエネルギー残量を調べる。
……エネルギーはさっきの模擬のままだから補給しないと、セットアップも――。
「美冬ちゃん、未来ちゃん、手伝ってくれるかしらぁ?」
「あ、うん」
「わ、わかりました」
そう言って此方に近付く二人。
「村雲の背部にプロペラント・タンクを二本増設するから、良いかしらぁ?お母さんは――村雲のリミッター上限を上げる作業を先にするから♪」
言うや、村雲の装甲を開き、ケーブルを繋ぐ母さん。
美冬と未来は、量子化された母さんの機材から補助アームを取り出し、風花の間を後にした。
――外にプロペラント・タンクがあるのだろう。
「ヒルト、村雲の事は母さんに任せて、セシリアちゃんやシャルちゃん、ラウラちゃんに高速戦闘のレクチャーを受けてきなさい」
「わかった。母さん、村雲の事任せたよ」
前面装甲を開き、村雲から出ると落ち込み気味のセシリアに声をかける。
「うぅ……せっかくヒルトさんと一緒に作戦要員に選ばれると思いましたのに……ですが、ヒルトさんのお母様にブルー・ティアーズを見ていただけたのだけは一歩リードですわ…♪」
そんな感じで途中、嬉しいのか表情が緩むセシリア。
「よう、少し良いか?」
「はい……?――きゃあっ!?」
「……!?」
俺がいきなり声をかけたのが原因か、びっくりしたセシリアは小さく飛び上がる。
――その拍子に、運搬していた小型のモニターが腕から抜け落ちた。
「……っと、セシリア危なかったな、落としてたら怪我してたぞ?」
女子には少し重い機材だが、俺にとっては軽い小型モニターを抱えたままセシリアの身を案じる。
「ど、ど、どうなさいました?わ、わたくしに用かしら……?」
「あぁ、母さんに言われてな。確かさっきセシリアが言ってたが高速戦闘の経験あるんだろ?教えてくれないか?」
「そ、そうですか!」
そう言ったセシリアの表情は明るくなり、まるで蕾が花開く様な――そんな華やかな笑顔を見せた。
――一夏の方も、鈴
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