第九十三話
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、正規の参加者以外に聖杯が掻っ攫われては笑い話にもなりはしない…」
『ではそのように。明朝他のマスターには連絡しましょう』
「それが宜しいでしょう。…それにしても…今回の聖杯戦争は不測の事態が起きすぎる」
『ですが、イレギュラーとの戦闘で他のサーヴァントが傷ついてくれれば事態は好転いたしましょう』
「そうだと良いのだがね…」
煮え切らない言葉を残し、通信は遮断された。
「くそっ…」
ダンっと時臣はテーブルを叩く。思えば最初から予想外の事ばかりだった。
確かに最強の英霊を招きよせた自信はある。しかし、それがまさかアーチャーのクラス…それも高ランクの単独行動スキルを持っているあたりから自分の磐石が崩れて行っているようでならない。
しかも、呼び寄せたサーヴァントの我が強すぎる。時臣の言う事なんて聞きはしない。
時臣は背もたれに背を預けクールダウンすると、陰鬱な気持ちを抱えたまま事態の推移を見守るのだった。まだ動く時ではないと言い訳をして。
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