彼が行動を開始しました
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ならないか? お前が追跡スキルの協力をしなければ十万コルは出せるぞ?」
「呼び出して話を付けてやっても良いゾ? キー坊の味方にもなろうカ? 五十万コルでナ」
「高すぎる。二十万コルだ。今黒猫団を崩壊させたくはない」
「オレっちがアーちゃんに嫌われるし四十万コルだナ」
「三十万コル。これ以上は出せない」
黒猫団がギルドホームを買う為に貯め込んだ二十万コルと合わせれば、はじまりの街で立派なギルドホームが買える金額だ。
コレで駄目ならもうアルゴには何も期待できない、情報屋としての付き合いも潮時だな。
「少々足りないガ、他ならぬキー坊の頼みダ、それで手を打とうじゃないカ、転移門のカフェテリアで待ち合わせだナ」
………………
…………
……
リズと一緒に第十一層の転移門を抜けるとアルゴに呼び止められた。
「おーイ、アーちゃん、リズ、こっちダ」
カフェテリアから手を振るアルゴと――――その隣に座る黒い影、キリトだ。
既にクリアされた階層だから人気も少ないが、どこからか妙な視線を感じる。
アルゴ達に近付くと、その視線がキリトとアルゴから向けられている事に気づいた。
何故この二人から? まるで京都の家で親戚達に会った時の様な、気分の悪い感覚が蘇って来る。
デスゲーム開始直後の、はじまりの街で宿屋に篭っていた――――あの焦燥感が。
「取り合えず座ってくレ、現状の確認ダ、アーちゃんから頼ム」
「………………わたし達はシリカちゃんから連絡を受けて黒鉄宮で全員の名前を確認してきたの。
同じ名前の人が何人か居たけど、死亡時刻が数日前から数ヶ月前だったわ、全員無事よ」
「ふム、こっちはアーちゃんから連絡を受けた後でキー坊と連絡を取っタ、そこで――――――」
「そこからは俺が話すよ、サチと連絡が取れなくなったのは今日の狩が終わって解散した後の事だった。
直ぐに月夜の黒猫団メンバーで迷宮区へ探しに行こうって話しになったけど、
俺はフィールドにも連絡が取れなくなる場所があると言って別行動をさせて貰った、そこでアルゴと合流した。
アスナ達が動いてるって知ったのはその時になってからだ。まぁ、もう少し考えれば分かってた筈なんだ。
シリカから連絡が行ってアスナ達が動き出す事ぐらい…………」
嫌な言葉の切り方――――まるでわたし達が邪魔者だと言わんばかりの視線が肌に刺さる。
「…………まるであたし達には手伝って欲しくないみたいな言い方ね」
リズも嫌な空気に気付いたみたいだ。
「悪いがそのとおりだ。暫くサチに会うのは止めて欲しい」
「ちょっとッ!? あんた何様なのッ!? 何であんたにサチと会う許可を取ら
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