暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第137話】
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
――風花の間――


【白騎士事件】

――この事件を知らない人間が居るとすれば、余程の辺境の人、ニュースを見ないお年寄りぐらいだろう。

十年前――目の前に居る篠ノ之博士が突如発表したISは、当初その成果を認められなかった。

それはそうだろう、当時として年端のいかない少女が――『現行兵器全てを凌駕する』――なんて言っても世間一般、どんなバカでも頭のいい人でも思うのは――頭打っておかしくなったのか――と。


「いやー、世界があんなにバカだとは思わなかったね。うふふ、私の才能を信じないくせに神様を信じてるなんて、偶像崇拝もいいところだよ。束さんは実像なのにね」


俺が知る【表向き】の白騎士事件はこうだ。

IS発表から一月、突如として事件が起き、日本に向けて攻撃可能な各国からのミサイル2341発。

それらが一斉にハッキングされ、制御不能に陥り発射される――。

だが、これに関しては眉唾物だ。

そもそも、ミサイルのハッキング自体が不可能と言ってもいい。


てかハッキングされるようなコンピューターを使ってる国ばかりということになる。

アメリカ等は、優秀なハッカー等を雇っていて、そういったハッキングからブロックするファイアウォール等を開発してる。

――仮にミサイルが本当だったとしても、精々多くても50発程度だと思われる――それでもあり得ないが。


そんな中、言葉を続ける篠ノ之博士。


「ぶった斬ったんだよねぇ。ミサイルの約半数1221発を。あれはかっこよかったな〜」


そんな風に自身の頬に両手を当てて恍惚の表情を浮かべる篠ノ之博士。

――迂闊にも、少しだけドキッとしてしまった……。

――どこかの日記のヤンデレに見えそうで見えない……。

……話は戻すが、表向きはぶった斬ったらしいのだが、そもそも弾道ミサイルを高々剣らしきものだけでぶった斬る事が可能なのか?


親父が言ってたが、弾道ミサイルは遅い物でもマッハ5、速いものだとマッハ20というどう見てもISでは迎撃が難しい――それも、白騎士【一機】で行ったというのが信憑性にかける。

銀の福音がマッハ2.45――なら白騎士はその弾道ミサイルの迎撃――それも今言った1221発を単機で――それも剣だけで落としたとなれば、MAX速度はどれだけか計り知れないし、そもそもそんな速度で飛び回れば衝撃波による未曾有の大惨事になる。

これが仮に1000機以上居るならまだわからないが――仮に迎撃が出来たとしたら、白騎士の性能は少なくともここに居る専用機が幾ら束になっても勝てないということになる。

――それでも、白騎士はオーバースペックを持ったパワードスーツではあるが。

何より、兵器だが荷電粒子砲
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ