魔法先生ネギま!
0369話
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をしている。
待て。さっきも気になった残り1人はどこにいった!?
素早く周囲を見回し……いた! ここの柱へと手を触れて……ここを破壊する気か!?
俺の視線を辿り、自分達の狙いが知られたと察したのだろう。薄く笑みを浮かべたフェイトが口を開く。
「気が付いたようだね。けど、もう遅い。これは置き土産だよ」
そうして放たれた魔法。それは漆黒の巨大な柱が降り注ぐものだった。その柱は多数降り注ぎ、あらゆる物を押し潰す。
「千鶴!」
「分かってるわ。皆、こっちに集まって!」
千鶴の言葉に周囲にいた面々が千鶴の赤の領域の中へと次々に入っていく。さすがにあの人数を1m程度の領域に入れるのは無理があったのか、3m程度にまで領域を広げてはいるが、それでもギリギリだ。
そうこうしているうちに、その領域へと降り注ぐ柱。
それを破壊すべく1歩踏み出した俺だったが、それよりも前に領域の中から飛び出してきた人物がいた。
「ネギ、アクセル、こっちは任せて。それよりもあんた達はあいつ等を!」
アーティファクトの剣を振りかぶり、直径5mはあろうかという柱へと振り下ろす。普通に考えれば全く無意味な攻撃でしかないその一撃も、神楽坂が行ったとなると話は別だ。神楽坂だけが持っている魔法無効化能力。そのスキルが降り注ぐ巨大な柱をまるで幻だったかのように消し去ったのだ。
よし、神楽坂がいればあの一画の安全は確保されたも同然だ。
周囲の様子を素早く確認すると、ネギや小太郎、長瀬、桜咲、茶々丸といった面々もまた降り注ぐ柱を迎撃している。俺の従者達に関して言えば、美砂がセイレーンの瞳の効果を使って味方の魔法攻撃力を高める歌を歌い、それに後押しされた形で威力の増した魔法の矢をあやかが放ち、円は純炎の涙で生み出した炎を使ってそれぞれ降り注ぐ柱を攻撃と、3人で1つの柱に集中攻撃をして何とか破壊している。
ざっと見た感じではこっちの味方はまず大丈夫。となると、残る問題はフェイトのみだ。
先程までフェイト達がいた場所へと視線を向けると、そこにはすでにフェイト達の姿は無い。今のドサクサに紛れて姿を隠したのだろう。
魔力を練り上げながら、フェイト達の姿を探す……探す……探す……いた!
先程小柄な方のローブがいた場所にフェイトの一味が全員集まって何かの準備をしている。それを確認した俺は、これ以上事態が悪くならないうちにと降り注ぐ柱や崩壊した建物の瓦礫を回避しつつ距離を縮めていく。
そして距離を縮めた俺の耳に届いてきたのは……
「彼等にもゲートを。強制転移でバラバラに世界の果てへ」
くそっ、こっちの戦力を一端分散させる気か!?
「加速」
瞬動の速度だけでは強制転移の妨害を出来ないと判断し、精神コマンドの加速を使用
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