魔法先生ネギま!
0369話
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されたらしい長瀬と、どんな手段を使われたのかは分からないが床へと倒れこんで文字通りに眠らされている小太郎の姿だった。そして残された桜咲が必死にローブの相手とやり合い、月詠と思われる存在はそれを興味深い様子で観察している。
「おや、どうやらあっちもそろそろ決着が付きそうだね。君の仲間としてはちょっと物足りないけど……」
「……さて、それはどうだろうな」
口ではそう言ったものの、どうする? スライムや異形化を使えばこの場を凌ぐのはそう難しくはない。だが、この世界のイレギュラーである俺の力を人目も多くあるこの場で使うというのは色々と拙いというのも事実。
そんな風に悩んでいた時だった、その声が聞こえたのは。
「アクセルッ! これを!」
神楽坂のその声と共に飛んできたのは、腕輪。そう、俺の魔法発動体だ。
「良くやった!」
そう声を掛けて腕輪を右腕に嵌めつつ声のした方へと視線を向けると、そこには俺とネギが受け取った武器が封印されている入れ物が神楽坂に破壊されている所だった。
封印魔法。魔法無効化能力。その2つの単語が頭の中で繋がり、何が起きたのかを理解する。
「さて……ここからが本番だ」
武器の封印が解けた以上は、こっちの戦力も充実するという事だ。
そしてさらに追い風となるべく、外の様子を眺めに行っていた面々も戻ってきている。
その中にいる1人。守りに関しては絶対的な信頼を置いている人物へと声を掛ける。
「千鶴、明石達の防御を任せる!」
「分かったわ」
「ネギ、お前も参戦だ」
「うん!」
視界の端で、虹色領域の腕輪を使って赤い領域で明石達4人を包み込むのを見ながら初心者用の杖とサブマシンガンを空間倉庫へと収納。同時に呪文を詠唱する。
『アリアンロッド ものみな焼き尽くす浄化の炎、破壊の主にして再生の徴よ、我が手に宿りて敵を喰らえ……紅き焔!』
あのエヴァにさえ規格外の馬鹿魔力と呼ばれた俺のSP。それを大量に注ぎ込みつつ唱えられた魔法は、小型の太陽とも言える熱量を放ちながら捨て台詞さえ口に出させる事なくフェイトを一瞬で燃やし尽くし……何っ!?
その瞬間、フェイトの形をしたそれは水へと変わって蒸発していく。同時に少し離れた場所に再びフェイトの姿が現れる。
くそっ、修学旅行の時と同じ手口か。だが、いつの間に入れ替わった? 俺と戦っていたのは間違い無く本物でフェイトであり、水の分身では有り得なかった。
だが、それでも。例えフェイトが俺の攻撃から逃れたとしても、形成が逆転したのは事実だ。桜咲はいつもの大太刀を手に、陰陽術と神鳴流のどちらかを使ったのかは不明だが床に転がっていた黒い球の封印を解除して長瀬も戦闘に復帰している。そして月詠に関しては、小太郎と古菲が相手
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