第2章
戦闘校舎のフェニックス
第40話 赤い夢
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鶇さんの言う通り、俺は凄い量の汗をかいていた。
「それよりも、起こしちゃいましたか?」
そう、今はまだ夜な上、鶇さんがここに居るって言う事はまた俺のベッドに潜り込もうとしたのだろう。
「う〜ん、さっき来て、イッセー君が丁度うなされていたから〜」
「そうですか。心配してくれてありがとうございます」
「うん」
鶇さんは何時もののんびりとした口調に戻っていた。
「それにしても、このまま寝るのもなあ…」
身体中、汗でグッショリだった。
このままじゃ、ちょっとな…。
「とりあえず、シャワー浴びてスッキリするか」
俺はそう言うと、鶇さんが…。
「じゃあ、一緒に入ろうよ〜、背中流してあげるよ〜」
と言ってきた。
「ッッッ!!!!」
(い、一緒に入ろうだとぉぉぉッ!!)
鶇さんと一緒のシャワー…。
等と妄想していると…。
「…姉さん…」
(この声はッ!?)
声が聞こえた方を見ると、不機嫌そうな顔をして、半眼で睨み付けてくる燕ちゃんが居た。
「あ〜、燕ちゃん」
「姉さん、また…」
「これからイッセー君と一緒にシャワー浴びるんだけど〜、燕ちゃんも一緒にシャワー浴びよ〜」
鶇さんがそう言うと…。
「な、ななな、何言ってるのよッ!?」
顔を真っ赤にして狼狽しだした。
「と、と、年頃の男女が一緒にシャワー何て…ダ、ダメに決まってるでしょッ!!い、一緒に寝るのもッ!!ほら、部屋に戻るッ!!」
「え〜」
燕ちゃんが連れていこうとするが、力の差があるのか鶇さんは微動だにしない。
「アアッもうッ!!」
燕ちゃんが懐から針みたいなの出すと…。
プスッ。
「あ」
「え?」
いきなり、鶇さんに刺した。
すると、鶇さんはその場にへたりこんだ。
「あう〜、動けないよ〜」
「つ、燕ちゃん、何したの?」
「コレでツボを突いて、一時的に体を麻痺させただけ」
「それって、針治療?」
「私のは忍の技だから治療とは少し違うわ」
「た、例えば?」
「今みたいに体を麻痺させたり、痛覚を遮断したり、一時的な仮死状態にしたりなんか」
「か、仮死状態って…」
「後、ツボによっては突き方次第で相手を殺したりとか出来るわよ」
「ええッ!?」
(こ、怖い…)
「まあ、普通のも出来るわよ」
「そ、そうなんだ…」
「とりあえず、姉さんは連れていくわ」
そう言って、燕ちゃんは鶇さんを引きずっていった。
「鶇さんの怪力も凄いけど、燕ちゃんも凄いな…」
とりあえず、俺はその後、シャワーを浴びてスッキリした後、寝る事にしたが、先ほどのやり取りですっかり目が覚めたのかなかなか寝付けなかった。
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