第2章
戦闘校舎のフェニックス
第40話 赤い夢
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「畜生ッ!!有り得ねえぇッ!!」
「コレは何かの間違いだぁぁぁッ!!」
松田と元浜が恨めしそうな言葉を贈ってきていた。
「ハアッ!!何言ってんだ…ええッ!!何だコレッ!!」
俺は何故か黒のタキシードを着ていた。
周りを見ていると、何やら教会らしき所に居た。
コ、コレじゃあまるで…。
「イッセーが結婚何てッ!!」
「コレは何かの陰謀だッ!!」
やっぱり、結婚式なのか。
「イッセー!!初孫は女の子だよッ!!…ウウゥ…」
「…クッ…性欲だけが自慢のどうしようもない子だった…」
「オイッオイッオイッ!!」
(言いたい放題だな!!オイ!!)
「イッセー、おめでとさん」
うん、幼馴染みは普通に祝ってくれていた。
(イヤッ!!それよりも!!相手はッ!!)
「キョロキョロしてはダメよ、イッセー」
「ッ!?ぶ、部長!!」
声がした方を見ると、純白のウェディングドレスを着た部長が居た。
『キャアアアッ!!!!』
「リアス様!!お綺麗です!!」
「ハアアァ…リアスお姉様…どうしてあんな男と…」
周りの言葉は、もう耳に入ってなかった。
(お、俺が部長と!!結婚!!いつの間にかそんな展開になってたんだ!!)
まあ、憧れの部長と結婚出来るのなら何も問題もねえよな、うん。
しかし、結婚と言えば子作り、子作りと言えば新婚初夜…。
俺の頭の中で妄想が拡がって行く。
「では、誓いの口付けを」
「ッ!?」
(く、口付けぇッ!?)
『…随分盛り上がってるじゃないか、クソガキ…』
(ッ!?今の声、何処かで…)
周りを見渡すと何も無い真っ暗な空間になっていた。
すると、突然、目の前に巨大な赤い何かが現れた。
『…そうだ、俺はお前の中に居る…』
「だ、誰だッ!!」
『…俺だ…』
すると、今度は炎が燃え盛り、赤い鱗を持った巨大な存在が現れた。
『…俺はお前にずっと話し掛けていた…だが、お前が弱小過ぎたせいか声が届かなかっただけだ…』
「ッ!!何訳分かんねえ事言ってんだッ!!」
『…挨拶をしたかっただけだ…コレから共に戦う相棒にな…』
「…相棒?お前は一体ッ!!」
『…お前はもう分かっている筈だ…そうだろう…相棒…』
すると、突然、左手が光り出し、赤い鱗と爪を持った異形の物に…。
「ウアアアアアッアアアッ!!!!!!!!」
「イ………君………イ…セ…君ッ……イ…セー君ッ!!イッセー君ッ!!」
「ハッ!!」
気が付くとそこは何時もの俺の部屋だった。
「イッセー君ッ!!」
「つ、鶇さん?」
そして、隣には焦燥の顔をした鶇さんが居た。
「…イッセー君…大丈夫…うなされてたよ…」
鶇さんが心配そうに聞いてきた。
「だ、大丈夫ですよ!!ちょっと変な夢見ただけだから」
「でも、汗でグッショリだよ…」
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