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英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
24話
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アゼルを運ぶために救急車を呼んだら向こうの怪我人も運ぶんで鉢合わせになって、そこから喧嘩、喧嘩でさっきのも見ただろう?あっちがその気なら受けて立つのも面白いと思ってね」

状況が動いてしまったのなら証拠もないので確かめる術もないから理由などどうでも良い。さっきの小競り合いもバイパーから仕掛けた感があり人数もバイパーの方が少し多いので、メンバーの勝手な暴走と考えれば疑念は掻き消えてしまう。

「ありがとう。参考になったよ。サーベルバイパーにも話を聞いて何か分かったら連絡するよ」

「期限は準備もあるから今日一日ぐらいかな。何も分からなかったら血の雨が降ることになるから連絡は準備が整う前にね」

「何も分からなくても絶対に連絡は入れるよ。じゃあ」

事情を話したのも面白いからで喧嘩はやめないよというワジの態度に支援課は絶対に真相を手にして阻止してやると決意を固める。
それは店の隅で青頭巾の不良少年たちがスリングショットで投げつけるために自作の煙幕弾や催涙弾、発煙筒を作ってるのを見ていると本格抗争を起こさせたくないと思わせたからだ。
カウンターに空のコップを置いた支援課はトリニティを出て行った。
外に出ると大体の事情がわかりましたねとティオが個人用端末で次に向かうバイパーが根城にしている場所を調べている。

「まだ結論を出すのは早い。バイパーの意見も聞いてみないと。一方からの情報だけを鵜呑みにすると真相が見えなくなる。証言を擦り合わせていくのも捜査官の仕事だ」

「なるほどね」

ランディが感心しているとティオが情報を出してきた。

「東側の倉庫街にあるイグニスという潰れたライブハウスを根城にしているそうです。大型倉庫を改装したものの利用者もなく所有会社は倒産。そのまま無人のところを占拠ってことでしょうか」

表示された建物が百人は普通に入れる大きさなことから戦闘になるかなと思いつつ支援課は旧市街の東側へ向かった。

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