暁 〜小説投稿サイト〜
皇太子殿下はご機嫌ななめ
第4話 「お願い、アンネローゼさん」
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ジークフリード君」
「こ、こちらこそ、よろしくお願いいたします」

 ぺこりと頭を下げるジーク。いい子ですね。

「ジーク、軍の士官学校を卒業したら、俺のところに来いよ。近衛士官に推挙しておいてやるから、な。よく学び、よく遊べよ。今のうちだぞ、遊んでいられるのは。たくさん友人を作って、後悔しない様にしておけ」
「そうですな。これからの帝国は、若い者達の力が重要になってきますからな。ジークフリード君の様な少年には、今のうちによく学んでおいて貰わねば、なりませんな」
「まったくもってその通りですな」

 ブラウンシュバイク公爵様がジークの頭を撫でながら、笑っています。
 公爵様は大柄でいらっしゃるし、手も大きいので、ジークの頭がぐらぐらしているみたいです。
 リッテンハイム侯爵様も笑っておりますし、良かったです。

「アンネローゼ、今日はもう、上がっていいぞ。ついでにジークを送ってってやれ」
「はい」
「ジークはお土産に、チョコレートケーキでも、持って帰れ。アンネローゼのお手製だ。久しぶりだろう?」
「はいっ、ありがとうございます」
「お前、元気だなぁ〜」

 皇太子殿下の笑い声が部屋に広がりました。
 殿下の笑顔は結構好きです。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ