第5話 強敵、スケ番登場!男は女を殴っちゃいけねぇ!
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ってくる。そんな感じの動きが展開されていた。
「さぁ、とっととおっぱじめようじゃないのさぁ?」
「どうする? どうすりゃ良いんだ……俺に、俺に女を殴れって言うのかよぉ?」
番にはどうしてもそれが出来なかった。幾ら目の前に殺気を立てた敵が立ち塞がろうとも、それが女であれば決して殴る事が出来ない。それが轟番なのだ。
「こうなったら、ダイバンチョウへ合体するしかねぇ!」
【無茶言うな番! ダイバンチョウへの合体には熱血エネルギーが必要なのを忘れたのか?】
読者の皆様には今まで説明していなかったのですが、此処でご説明致しましょう。
バンチョウがダイバンチョウへ合体する為には合体パーツである番トラを呼ぶ事ともう一つ、それは番とバンチョウの体内にある熱血エネルギーが一定量蓄積されていなければ出来ないのだ。
その熱血エネルギーを蓄積する方法と言うのが、早い話が燃え上がる事だ。
つまり、今回の戦いでは番自身が逃げ腰になっている為に全然熱血エネルギーが蓄積されていないのだ。
今のこの状態ではとてもダイバンチョウへ合体出来るとは思えない。もし出来たとしても本来の力の30パーセントも出せないだろう。
「だが、それ以外にこの状況を打破する方法はねぇ。バンチョウ、覚悟を決めろ!」
【しょうがねぇ、分かったよ!】
「やるぞ、根性合体!」
番トラを呼び、バンチョウと番トラが合体を果たす。こうして、最強の勇者番長こと、ダイバンチョウが姿を現す。
だが、その姿は何所か弱弱しく見える。
「ちっ、やっぱり何時もよりパワーが出ねぇか」
【当然だろうが! 体内の熱血エネルギーが圧倒的に不足してんだ。今の状態じゃ本来の力の30パーセントも出せねぇし、防御力も大きく低下しているぞ!】
熱血エネルギーの不足したダイバンチョウは攻撃力も防御力も大きく減少してしまったようだ。これでははっきり言ってバンチョウで戦った方がまだマシと呼べる状態とも言える。
「ふん、合体をしたみたいだねぇ。だったらこっちも行かせて貰うとするよ! 来い、紅燕!」
スケバンチョウがその名を大声で呼ぶ。すると、遥か上空から一機の飛行機がやってきた。
それは、大型のステルス戦闘機であった。しかも、本来は黒い色の筈なのに全身が真っ赤になっているのだ。
「な、何だありゃぁ!」
「見せてやるよ。あたいの真の姿をねぇ」
笑みを浮かべて、スケバンチョウは飛翔する。そして、スケバンチョウと紅燕が同じ高さになった時、それは起こった。
「紅合体!」
スケバンチョウと紅燕が互いに合体を果たす。その結果生まれたのは、ダイバンチョウと同じ全長を持つ全く別の巨人であった。
違う点と言えば、この巨人はダイバンチョウとは違い空戦能力を有している事だ。
「クレナイバンチョウ!」
「く、
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