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駄目親父としっかり娘の珍道中
第44話 寺子屋へ行こう
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は此処に行くように」
 話が終わり、万事屋に戻るや否や、銀時は簡単に書いた地図をなのはに手渡した。
「これ、何の地図?」
「あぁ、明日からお前はそこで勉強するんだよ。遊んでばっかりいちゃ馬鹿んなっちまうからな」
「ふ〜ん」
 納得したようなしないような。そんな返事をしつつ、なのはは渡された地図を見た。
 其処に記されていたのは真っ白な用紙の上に一本線でジグザグに塗られた簡素と言うか適当と言うべきな感じの地図が載せられていた。
(これ、ミミズじゃないの?)
 心底そう思えたりする。
「あ、それからなぁ」
 付け足すかの様に銀時が声を発した。
「その場所にはあの税金泥棒達んところで世話んなってるはやてとウサギ娘も行くみたいだぜ」
「へぇ、はやてちゃんやヴィータちゃんも行くんだ。だったら凄い楽しみだなぁ」
 新しく出来た友人も一緒に来ると言う事実に喜びを感じるなのはではあった。
 無論、断ることなく、なのははその場所、つまり寺子屋への入塾を承諾したのであった。
 これでなのはが寺子屋に行っている間の銀時は完全なフリー状態となる。これで今まで出来なかった事をやりまくる事が出来ると言うものである。
(へへへ、今まではこいつがしょっちゅう隣に居たからやりたい事とか全然出来なかったからなぁ。まずはパチンコ行って、その後はキャバクラ行ってバーに行ってそれから………)
(勉強かぁ。万事屋の経理とかならやった事あるけど一体どんな事をやるんだろう?)
 それぞれの思いを胸に抱きながら、時間は止まる事を知らずに動いていくのであった。




     ***




 月日が変わるのは早い物であり。次の日の朝頃、なのはは万事屋を出て記されている通りの場所を目指した。
 あんな簡素な地図で迷わなかったの? と言う疑問があるだろうが、その点についてはノーコメントと言う事で。
 そんな訳で辿り付いたのは一軒の建物であった。
「て…て…何て書いてあるんだろう?」
 ここら辺りで教養の無さが伺える。建物の横に達筆で書かれた「寺子屋」の漢字がなのはには読めなかったのだ。
 依頼の文章ならどんなに難しくても読破出来てしまうのに、こう言った一般的な事に関しては相当疎いようだ。
「此処で間違いないのかなぁ? 地図を見ながら来たんだけど、こんな地図だし」
 そう言って再度銀時から手渡された地図を見た。やはり何度見てもその地図は地図と言うよりミミズにしか見えない。
 黒く太い一本線がジグザグに書きなぐられただけと言う適当感が漂う地図なのだから。
 不安が募るが、とにかくこんな所に立ちっ放しでは回りから迷子と見間違えられる。下手するとそのまま警察関連の所へ搬送されるかも知れない。
 ならばダメ元でこの建物の中に入ってみよう。もし間
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