歌い手、クズに会う
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までの話の中にいくつか穴があったことに気づいてないのかな?
ジン君も固まってるのはこのことを知られたら自分のところにはこないと思ってたからかな?
「春日部さんはどっちのコミュニティに入りたい?」
「別にどっちでもいいかな。私は、友達を作りにこの世界に来たから」
「あら意外。じゃあ私が友達一号に立候補してもいいかしら?私たちって正反対だけど仲良くやっていけそうな気がするの」
「二人とも、正反対っぽいのにどこか似たところが多いからね。あ、僕も立候補していいかな?二人の友達に」
せっかくこうして会えたんだから、友達になりたい。出会いは大切なんだってことは、前いた世界で学んだ。
といっても、このクズタイガーは例外の一つだけど。
「・・・うん。飛鳥は私の知ってる女の子達とちょっと違うし、奏もなんだか予想してた通りみたいだから大丈夫かも」
うん?予想?この短い時間でそんなことしてたのかな?
「じゃあ、これからもよろしくね、春日部さんに奏君」
「うん、よろしく、飛鳥、奏」
「よろしく、二人とも」
さて、せっかく友達が出来たことだし友達がいるコミュニティにしようかな。
でも、理由が春日部さんとかぶるのはどう思われるか・・・まあ、大丈夫か。
「失礼ですが、理由を教えていただいても?」
えー、この空気に入り込むの?それはないだろ・・・
「だから、私たちには貴方からの勧誘なんて間に合ってるのよ。春日部さんは友達を作りに来ただけだから、どっちのコミュニティでもいいのよね?」
「うん」
「次に、奏君は?」
あ、理由答えないといけない空気だ・・・さて、どうするか・・・
「ジン君、君のコミュニティって子供、いる?」
「あ・・・はい。僕よりも年下の子供が120人います」
ジン君はもういっそ、全部正直に答えるつもりみたいだ。
うん、そっちのほうが好感が持てるよ。
「なら、ジン君のコミュニティかな。友達も入るみたいだし、子供に歌を聞いてもらうのは好きだし。飛鳥さんの理由は?」
飛鳥さんはクズタイガーのほうを見て、少々威圧的な態度で言い始める。
「私、久遠飛鳥は裕福だった家に約束された将来、そういった人が望みうる全てを支払って、この箱庭に来たの。それを小さな一地域を支配している組織の末端として迎え入れられてもなんとも思わない、むしろジン君の組織から上り詰めていくほうが魅力的なのよ。
分かったら自身の身の丈を知った上で出直してきなさい、エセ紳士さん?」
なんだか、こういうことになれてるみたいな感じが、飛鳥さんからはするな。藻といた世界ではどんな立場だったんだろう?
「お・・・お言葉ですがレデ
「黙りなさい」
うん?クズタイガーの口が
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