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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter26「最高の一時をアナタに」
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止めるならまずは貴様の胸で我の気を晴らしもらうとしよう……」

「な、何を言って……それに私のはフェイトさんのように大きくはないですし、部隊長が満足するとは思えま……せん」

途中自分で言っていて女としての敗北感を覚えるティアナ。
とりあえずまだ成長の兆しがあると自分に言い聞かせ誤魔化す事に。

「だったら私がティアナのおっぱい揉んで育てあげたるわ!!」

「きゃっ!?」

やられる!そう思った瞬間反射的に胸にある手をどけ、揉まれる直前にギリギリはやての手の内から脱出に成功し、たまらず湯船かタオルも巻かずに逃走する。
あと一歩で浴場から出る事ができ、この生き地獄から解放されるのだ。

だが運命はティアナの味方にはなってはくれなかった。

「ふぃ〜今日も疲れたなぁ……ん?」

「あっ」

ドアに手を掛けようとしたその時、浴場からではなく脱衣場の方から開き、この場で最もあり得ない事態をティアナは目の当たりにする。

目の前にいる銀髪の人物。

間違いないくこの人物はルドガーだ。
お互い状況が掴めず目が点になっていたが、早くも回復したティアナはまず、自分の姿を確認する。
逃げる為に精一杯でタオルも巻かず所謂生まれたままの姿である事から当然、ルドガーにも全て丸見え……その事実にティアナは……

「いやぁぁぁぁぁぁ!!?」

「ちょちょちょ、タンマ!!えっ?えっ!?何コレ!?」

「見るなぁぁぁ!!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!?」

顔を真っ赤にし涙を浮かべたティアナの渾身の鉄拳がルドガーの顔面にクリーンヒット。
脱衣場の壁に激突し、人型の形を作る。

「はっ!し、しまった!」

全てが終わった後にティアナは自分が何をしたのか理解し深く後悔する。だがもう遅い。
彼女はこんな形にせよ最強の骸殻能力者に勝利してしまった。

「ルドガーさん!!」

浴場にティアナの叫びが響きわたる。


それから暫くして浴場にティアナの連絡を受けたシャマル率いる医療班が駆けつけ、風呂場で酔い潰れた4人を回収……事件は終結した。

その後の調べでルドガーがはやて達が貸切中の男湯に現れた経緯を調べた結果、彼が男湯に入る際、
貸切の貼り紙がその時だけ何らかの理由で消えていた事から誤って浴場に入った事が判明。


喜ぶべきか今回ルドガーは不名誉な称号をもらう事はなかった。


「お、俺は……悪く…ねぇ……」



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