暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter26「最高の一時をアナタに」
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ルスベスベだよ」
「う、うん……でもちょっと熱いというか……変な気分になってきたよ」
そう話すフェイトの顔は少しのぼせているような色をしており、目も心無しかトロンとなっていて妙に艶めかしく見える。異性が今の彼女を見たら『GO!』サインと勘違いしてしまうかもしれない。
「思ったよりも気持ち良いけど、湯の温度以上に体が火照る気が……でもこのほんのり混じるこの匂いどこかで……」
湯を片手ですくい鼻でその香りを嗅ぐティアナ。スンスンと嗅覚に来るこの匂いは今日初めて知ったモモシアの香り以外にティアナがこれまで生きてきた中で嗅いだ事のある匂いだ。
この匂いはあれだ……まだティアナが幼かった頃に苦い記憶として残っている。
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子供がとっくにに寝ている夜遅い時間。
仕事で遅い兄ティーダを玄関先で健気にお人形のように待つティアナ。
眠気に耐えながらも目を片手で擦り誤魔化す。
そしてようやく待ちにまった時がきた。
大好きな兄が帰ってきた。それだけでティアナの眠気は吹っ飛び、笑顔になる。
扉のコードを解除する音声が鳴り、中へティーダが入ってくる。
「お兄ちゃ---」
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「あれ?ティアナわかちゃった?」
匂いの正体と最悪の記憶を思い出していたティアナにシャーリーが声をかける。
丁度よかった。
この匂いの正体がティアナが予想した物か入浴剤の製作者であるシャーリーに尋ねようとするが、シャーリーは突如ザバッとお湯を飛ばしながら立ち上がり、仁王立ちで解説を始めだした。
「はい!この入浴剤はより美肌効果を上げるために、調合に調合を重ねた結果わらひにゃ、ほんのすこ〜しだけお酒を入れる効果が倍増する事を発見しちゃいましたっ!にぁい!」
匂いの正体はやはり酒だった上、シャーリーの様子がおかしい事にティアナは状況を掴めずただ彼女の行動を黙って見ていた。
「でもお酒が入っているとはいえ、ヒック…人体に影響はれないのれ、ヒック…大丈夫らよぉ?ヒック…」
「出てます出てます!影響出ちゃってますからねシャーリーさん!!」
ツッコンでいる場合ではないのはティアナもわかるが、反射的にツッコンでしまった。
称号:ヒヨッ子ツッコミ銃士
そんな彼女の背後からはこの場にそぐわない……いやある意味合っている声が聞えてきた。
「うひゃ〜しかしいつ見てもフェイトちゃんのおっぱいは大きいなぁ〜」
「ちょ…はやて!?くすぐった…んっ!そ、そこはダメだって…あん!?」
「や、八神部隊長何してるんですかっ!?」
「何って…ナニをやってるんやけど?
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