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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter25「信頼と疑念」
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擬戦での活躍を評価されたティアナは、スバル達と違い喜びを覚えている様子が見受けられない。
その姿を見たルドガーは彼女の事が気になったが、食堂での仕事の時間が近づいている事に気付き、
なのはに残りの教導を引き継いでもらう。

「お疲れルドガー君。後は任せて」

「よろしく……それじゃフォワード達もがんばれよ」

「「「「「はい!」」」」

なのは達を残し訓練場を後にするルドガー。コックと教導官の2つの仕事は慣れない最初の内はハードスケジュールではあったが、今ではさほど疲れる事もなくなった。

厨房のスタッフと軽く挨拶をすませ、自分の仕事を始める。


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『マター・デストラクト!』

部隊長室のモニターにスリークォーター骸殻に変身したルドガーの姿が写しだされる。
部隊長室の自分の椅子に座りながら派遣任務先で起った戦闘をはやては数名の部下と振り返っていた。

「凄まじいですね……とても魔法を使ってないとは思えないですよ」

「魔法じゃなくて精霊さんの力を使ってるんですよね?あとめちゃくちゃ格好よくなっちゃってますし!」

「バーカー、格好なんてどうだっていいんだよ」

シャーリーとリイン、ヴィータは骸殻の力を使ったルドガーの姿を見て各々の感想を漏らす。

「骸殻の事は聞いちゃいたが、ここまでとはな……どーすんだよはやて?」

「……あくまでもヴィータはルドガーの力が強大すぎると言いたいんやな?」

「アタシの経験上あれだけの力を使ってノーリスクですむとは思えねぇ」

「リスクがある事はルドガーさんも言ってたですよ?」

リニアレール事件後、ルドガーははやて達に骸殻使用のリスクを話していた。
リインは以前ルドガーから聞かされた事を思い出したようだった。

「奴自身のリスクだけじゃねぇーよ。あーゆう力は自分だけじゃなく、他の人間にも影響がある事があんだ。それにアイツ、まだ何か私たちに隠してる事があるような気がする……少なくともアタシにはそう見える」

あの時、はやてがルドガーから感じていたモノをヴィータも感じていたようだ。
リインとシャーリーはヴィータの言った事にピンと来なかったのかお互い顔を見合せている。

「シャーリー。頼んでいた件は?」

「はい」

エアディスプレイを表示し慣れた手つきで巧みに操作する。
そしてエアディスプレイに一つの映像が写しだされる。

「これってアイツの……」

「ルドガーさんの時計ですよね?」

映像に写っていたのはルドガーの金色の懐中時計だった。それは様々なアングルから撮られており、その横には何らかの情報を表した表記が記されている。

「八神部隊長が私に依頼された件……
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