暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter25「信頼と疑念」
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
手に苦戦したと知り、喜んでいられたのは一瞬だけだった。

「そう落ち込む事もないだろ?そうだなぁ……まず、スバルとエリオ」

「「は、はい」」
若干気を落としているスバルとエリオに何かを思い出したのか、2人に話しかける。

「さっきも言ったが、模擬戦での2人の連携は上出来だった。相手をしていて、俺の仲間を思い出したよ」

「お仲間さん…ですか?」

「あっ!もしかして、あの写真に写ってた!」

スバルが以前食堂でフェイトが拾って六課メンバーの目に触れる事になった、ルドガーと仲間と写ってた写真の事を思い出す。ああと頷き写真を取り出し、その場にいる者に見えるようする。

「この白衣を着てる奴はジュードって言ってスバルと同じナックルを武器にしててな」

「ジュードさんって強いんですか?」
「ああ。本業は医学者のはずなんだけど、得意の格闘戦は軍人顔負けの実力……スバルはジュードより戦術や戦いの経験等では劣るが、パワーとスピードは間違いなくジュードを上回ってる。戦いの経験値はこれから嫌でも身に付いていくから、自分の戦闘スタイルをイメージして、脳内プレイで戦術を作っていけよ」

「はい!」

スバルが返事をするのを見るとエリオの方に首を動かす。

「エリオはまだ槍使いの間合いの取り方がわかっていないな。相手との間合いを詰めすぎだ。俺の剣よりストラーダの方がリーチはあるし、間合いを上手く取れば剣使いに反撃の暇を与える事もない……それが今後のエリオの課題だな」

「気をつけます!」

「ははっ、そう気負うなよ。俺も一応槍使いだ。わからない事があったらいつでも聞いてくれ」

「ありがとうございます」

「次にキャロとティアナ」

「「は、はい!」」

意外と真面目な個人の戦闘評価をルドガーが行う事から、少し緊張して声が出てしまう2人。
普段と表情は変わらないが今日の彼の言葉はいつもりよ、的確な物になっていた。

「俺は召喚師や竜使いの事はまったくわからないけど、フリードとよく意志疎通が出来ていたのはわかる。ティアナの援護で撃ったあの火の玉はナイス判断だった。これからもその調子で頑張って行こうな」

「はい!」

「キュクー!」

ルドガーに誉められ、嬉しいに返事をする1人と1匹から、視線をティアナに移す。

「今回はティアナ自身もよく動けていたし、大分指示系統も構築出来てるみたいだな」

「いいえ、全然ダメでした。なのはさんが言った通り、何度も戦ったルドガーさんが相手だったから、今日はここまで戦えました。それでも惨敗でしたけど……」

「それでも成長している事はお前が強くなっている証だ……あと少ししたら俺もお前達の相手をするのもきつくなるだろうな」

「………」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ