第64話 少年達は戻って来るようです
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は学園祭中も、これを使って回っていたんです。」
カシオペアを出して、経緯を話す。移動して五分ほど時間を巻き戻し、僕が二人になる事を実演する。
密かに、安全性も確認出来て一石二鳥だ。
「ですが、僕の魔力では戻れて二日が限界です。皆さんの力があれば、何とか二日目に戻れる
と思います!」
「任せなさい!って、何すればいいかは分かんないけどね。」
「それじゃあ、皆で手を繋いでください。―――行きます!」
バシュッ!
カシオペアを発動させて、時間を遡行する。
初めての長距離遡行だったからどうなるか分からなかったけれど―――
「思ったよりも何とかなる物ですねー。」
ゴォオオォォォォオォオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォオオオオオオオ――――
「そうねー。って、言ってる場合じゃないでしょう!?落ちてる、落ちてるのよおおぉぉぉぉぉ!!」
オオオオオオオオォォォオッォォォォオオォォォオォォォォォオオ!!
「ふざけんなぁぁぁああああ!!どうにかしろよこれ!?」
飛行船より高い位置に出てしまって、パラシュート無しで絶賛降下中。風と基礎魔法が得意で良かった。
「高すぎてもダメだったので!『風精よ 我らを運べ!』」
ゴゥッ―――
「うわっ!?った、助かったぁ〜〜〜〜〜………。」
「わぁー、空を飛んでますー。」
「落ち着け、落ちつけ私……。今更空を飛ぶくらいなんてこたぁねー。
むしろ魔法使いとしちゃ普通―――って何言ってんだろうなー。アハハハハハハハハハハハ!!」
「千雨ちゃん、千雨ちゃん!?しっかりしてー!」
若干無理をしていた千雨さんがとうとう壊れたけど・・この際、一回ぶっ壊れちゃった方がいいのかもしれない。
うん、そう言う事にしておこう。
「朝倉さんとカモ君と何人かは、学園長先生にこの事を伝えて来てください。」
「りょうかーい!行くよ、図書館組!」
「はいです、ハルナ隊長。」
「他の皆さんは………好きな様にしててください。」
「そりゃ助かる。不思議系スーパーアドベンチャーばっかりだったから、
あたしの現実が崩れかけてた所だ。」
仲良くワイワイ駆けて行った五人に対して、千雨さんは静かに去って行った。
図らずも、残ったのは武闘派(まき絵さんは微妙だけど)の四人。好きな様にって言ったけれど・・・
計画変更だ。
「すみません、皆さん。やっぱり手伝ってくれますか?」
「お、何アルか?キナ臭い事なら大歓迎アルよ!!」
「キナ臭い事はキナ臭いですけれど……。これから、件の人達に話をしに行こうかと思いまして。」
「はぁぁぁ!?何考えてんのあんた。」
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