マザーズロザリオ編
episode2 はじめてのしゅらば
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止する。驚いた、シウネーさんの視線。
「……もう一度、繰り返します。そっちにそっちの事情がある様に、俺にも俺の事情があるんです。だからユウキの……『彼女』の為に、俺は全力を尽くします。『彼女』を精一杯楽しませてやることは、俺にとって絶対に、譲れないことなんですよ」
分かっている。ユウキは、『彼女』じゃない。
けれどもユウキは、『彼女』と同じ境遇に立って、同じように精一杯頑張っている。その点で、二人は同じだった。そして、あのとき俺は、『彼女』を助けられなかった。彼女の最期を、笑顔にしてやれなかった。ユウキには、絶対に同じ想いをさせない。させたくない。
絶対に、ユウキの目標を遂げさせてみせる。それが俺の中に未だ残る「『彼女』への償い」なのか、それとも純粋なユウキへの思いなのかは、俺自身には分からないけれど。
そんな俺の目に、何を見たのか。
「……分かりました。約束します。……ユウキの最期を、必ず笑顔にする、と」
シウネーさんは、真剣な目で頷いてくれた。
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