魔法先生ネギま!
0368話
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最強クラスの魔法使いか人外の存在じゃなかったのか。
そんな俺の思いも、マクギネスに案内された先にいた数人を目にして思わず溜息が出た。そこにいたのは、明石、和泉、大河内、佐々木の4人だった。
「ネギくーん! ここってどこ? 私達どこに来ちゃったの!?」
佐々木が混乱した様子で叫び、それは周囲にいる3人も同様だった。
「アクセル君、ネギ君も……その、何がどうなってるの?」
そんな4人の中でも比較的冷静さを保っていた大河内がそう話し掛けてくるが、突発的な事態に弱いのがネギの弱点だ。……いや、戦闘に関しては臨機応変に動けるんだけどな。そんなネギがあうあうしているその時。
「っ!?」
ゾクリとした、まるで氷柱を背中に入れられたようなその危機感を念動力によって関知し、咄嗟に地を蹴る。同時に数十本の石で出来た槍が俺がいた場所へと連続して突き立てられる。
「くそっ、『石の槍』だと!?」
この魔法を使ってくる相手で、尚且つ俺達と敵対的な相手。そんな人物に俺は心当たりがあった。
「ネギッ、その4人を守れ!」
「うん!」
俺の言葉を聞き、どこに隠し持っていたのか初心者用の杖を取り出して明石達を背後へと庇う。
「ネ、ネギ君!? 一体何、何が起きてるの!?」
「まき絵さん、今は黙って僕の指示に従って下さい」
そんなやり取りを聞きながら、床へと突然突き刺さった石の槍にここの警備員達が集まってきている。
「君、一体何が起こったんだ!?」
そんな中の1人が俺へと声を掛けて来て……同時に再度の飛翔音。
「ちぃっ!」
声を掛けて来た警備員のローブを引っ張り、瞬動。当然その警備員は急な衝撃で気を失ってはいるが、『石の槍』の攻撃に巻き込まれるよりはマシだろう。
気を失った警備員を、お仲間と思しき連中へと押しつけて周囲が見渡しやすい場所へと移動して声を張り上げる。
「フェイト、いるんだろ。出てこい! それともお前はこそこそと不意打ちしか出来ないような卑怯者なのか!?」
「アクセルさん、危険です! そこでは狙い撃ちに!」
桜咲の声が周囲へと響くが、それに紛れるようにして3度降り注ぐ『石の槍』の雨。それを回避しつつ、現れた気配の方へと目を向ける。
そこにいたのはかつて京都で相見えた無表情の男。即ち。
「フェイト、やはりお前か」
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