魔法先生ネギま!
0368話
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それと知られないようにな」
「……え?」
「今朝起きてから嫌な予感がしてたんだが、どうもここに辿り着いてからその予感が強くなってきている。恐らくだが……何か起きるぞ」
「アクセルさん、ネギ先生、どうしたんですか?」
俺と話していたネギが緊張したのを感じ取ったのか、少し離れた所で弁当を食べている近衛をそのままに、桜咲が近付いてくる。
「刹那さん、その、アクセル君が何か嫌な予感がするって言うんですけど……」
「アクセルさん?」
「ああ。何か……かなりやばそうな予感がちょっとな。ネギ、マグギネスにこの辺の危険に関して何か知ってる事があるかどうか聞いて来てくれ」
「はい」
「桜咲、近衛の側を離れずに警戒を。俺達の中で回復特化とも言える近衛はある意味で生命線だが、同時に弱点でもある」
「分かりました」
ネギがマクギネスの下へ。桜咲が近衛の下へと移動するのを見送りながら周囲を警戒する。
こうして見ている分に特に危険な要素は無い。だが、それでも念動力は危険を知らせているのだ。
「アクセル君!」
声を掛けて来たのはネギ。その後ろにはマクギネスの姿もある。
「マクギネスさんに聞いたけど、この辺に危険は無いって」
そんなネギの言葉に頷くマクギネス。
「ええ。一見して野ざらしに見えるけど、ここはその辺の空港よりチェックも警備も厳重よ。もしここに入り込める曲者がいるとしたら……それは世界最強クラスの魔法使いか、あるいは人間じゃないかもね」
言外に俺の気のせいだと言ってくるマクギネス。だが、本当にそうなのか? 確かにこうして周囲を索敵しても特に危険な因子は見当たらない。表面だけを見れば確かにマクギネスの言うように俺の気のせいなのだろう。
「魔法世界に行くのは初めてなんだし、アクセル君も緊張してるんじゃないの?」
ネギの言葉も分からないでもない。平行世界ならともかく、魔法世界には初めて足を踏み入れるのだから。だが……俺は今まで幾度となくこの念動力により危険を乗り越えてきたのだ。その警告を無視するというのは俺には取り得ない選択肢だ。
しかし、それをこの2人に言っても納得させる事はまず無理……か。
「確かに俺の気のせいかもしれないな。だが、俺やネギはヘルマンとかいう悪魔に襲われた事がある。そしてそれを操っていたと思われるフェイトとかいう存在。……まず無いとは思うが、念には念を入れて周辺の警戒を頼む」
「……分かったわ。確かにネギ君を狙ってきた存在がいるのは事実なんだし、警戒するようにしましょう」
取りあえずはこれが精一杯、か。
いざという時の為に魔法発動体くらいは持っておきたい所なのだが、ゲートへの転移時の武装は御法度らしくこの場にいる面々の魔法発動体や武器といったもの
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