逃げ道なぞ無い。
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リアス先輩の先導の元、オカルト研部室に入る。
部屋の中身は年頃の娘としてはどうなんだろうと思う様な魔方陣が描かれた場所であった。
部屋のソファには後輩の搭城小猫ちゃんが羊羹を食べている。
窓際には金髪のイケメン、木場裕斗が立っている。
デスクの脇には二大お姉様の片割れ、姫島朱乃先輩が立っている。
そしてリアス先輩が俺に振り返って微笑を浮かべる。
「ようこそオカルト研究部へ」
自己紹介を終えて、
そして聞かされた衝撃の事実。
先輩達は悪魔だった。
「つまり？俺を生き返らせる為に悪魔にした。と？」
「えぇ、貴方には悪いとは思ったけれど…そうしないと貴方が死んじゃうからそうしたわ。」
「はぁ…。」
俺の返事にリアス先輩は訝し気に眉根を寄せる。
まぁ、普通はそんな事になったら慌てるか怒るかするのだろう。
だが俺はどちらでも無く、気の無い返事をしただけだ。
何故か自分でも分からない、が事実として俺は受け入れたのだ。
それから色々な事を聞いた。
悪魔の事、レーティングゲームの事、そして、俺を殺した奴の事。
裏の世界では堕天使、悪魔、天使の三竦みの闘いが日夜水面下で起こっているらしい。
かつての大戦で戦力の減った悪魔勢は悪魔の駒(イーヴィルピース)を用いて人間を転生させ、戦力とする事を可能とした。
恐らく俺を殺したのは堕天使だろう。とはリアス先輩の言である。
胸を刺した光の槍は天使か堕天使にしか使えない術だと言う。
それに天使が人を殺す事は滅多に無く、又、人間にしか宿らない神器(セイクリッドギア)という物を堕天使が恐れ、排除しているのもそう考えた一因でもある。
まぁ、俺に神器があるかなど自分に分かる訳も無く、リアス先輩に聞いても分からないとの事だった。
何しろ転生に必要な駒が兵士一つ分だったのだ。
リアス先輩は苦笑しながらもまだ無いと決まった訳では無いと慰めてくれたが、どうやらあまり期待しない方がいいらしい。
そんなこんなで今日は解散となり、俺は家路に着いた。
いきなり現れた堕天使の気配には驚いたが現場で倒れてる彼を見て更に驚いた物だ。
リアスが現場に着くとそこには彼しか居なかった。
刺されたであろう胸部に傷は無く、しかし放って置けばいずれこのまま死んでしまうであろう程度の状況である。
彼の周りは血の海で、正直今生きているのさえ不思議で仕方ないのだ。
これは何かがあると確信したリアスは悪魔の駒を使い、転生させる事にした。
結果は兵士一つ分の駒が消えたと肩透かしを食らった気分ではあったが…。
しかし此処で気になる事があった。
辺りは血の海である。
変色具合からそれなりに時間が経
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