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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
5 紺碧の闇
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撃することが出来ない。

『どうした!!その程度か』
「!?」

彩斗にはムーの力が備わっている。
ここでそれを使えば、この剣にも対抗することができると察した。

『マテリアライズ!!』

彩斗は実を守るためのバリアを創りだした。
オーロラが発生し、一瞬にして形作られる。
空気中の分子や電子の構造を作り変えて、一撃だけだが防ぐことができた。

「ウゥゥ!!アァァ!!」
『...僅か数分でここまで成長するとはな。だが穴だらけだ。いちいち怒りを覚えなければ、動けないようでは役に立たん』
「僕が挑もうとしているのは怒りを抱いているものだけだ...それで十分じゃないか!?」
『十分ではない。君が挑むのは直接的な怒りの対象だけではない。それに君は友人が殺されそうになったのを自分のせいだと思っているのではないか?だとすれば自分にも怒りがあると?』
「そうさ...僕と出会わなければ、ミヤは傷つかなかった」

彩斗の手に篭る力が大きくなっていく。
偶然目についた、日本刀を手にして斬りかかる。
歯を食いしばるほどに自分への怒りから鍔迫り合いで押し込んでいく。

『それは間違いだ。彼女が君を救ったのは、あくまで彼女が勝手にやったことだ。君に何の責任がある?』
「僕が哀れな姿を晒さなければ...」
『...君は彼女と出会ってどのくらいだ?』
「...1週間...ヤァ!!!」

彩斗は鍔迫り合いから一気に押し込み、距離を置いた。
呼吸が荒い。
今までここまでの運動をしたことなど無かった。
暴力を受けても連中に殺意などない。
ダメージがあっても死ぬことはないと心から理解していた。
だが今は違う。
このコウモリは間違いなく、自分を殺すつもりだった。
だが反面、それで死ぬことはないと理解している。

『よろしい。ならば1週間だ。1週間を君を完成させる。恐怖を克服し、君の願いを叶える方法を教える』
「...君の名前は?」
『我が名は『ダークネス』』
「君たちは何だ?どうして僕を...」

初めて名を名乗ったダークネスは辺りにいる黒マントを従え、彩斗に向かって言った。

『我々は『紺碧の闇』。君のように正しい心で悪に立ち向かおうとするものを探している』

その宣言を聞いて彩斗の心の迷いは無くなった。
元から自分の思う復讐、殺人はイコール犯罪、つまり悪だ。
だが彼らの手にかかれば、正義か悪かでは無く、正しいか間違っているかのどちらかだ。
たとえ悪でも正しいことを成すことは出来る。
それを信じたからこそ、彩斗は彼らのもとで自分の恐怖と向き合うことを決意した。

『本格的な鍛錬を始める前に、君のことを教えてくれ。私たちが知らない君のことを。我々は君の身辺を調べた。だが分からないことも幾つか出て
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