第3話 「余の顔を見忘れたかっ」
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争を止める方法。確かにそれだけの時間が有れば、帝国もましになるだろう。しかし本当にそうだろうか……わしにはそうは思えぬのだが。
皇太子殿下はどう思っておられるのだ。
顔色を窺ってみても、一向に読めぬ。普段は喜怒哀楽の激しいお方なのだが……。
■皇太子の間 ルードヴィヒ皇太子■
まったくばかばかしい。
この泥沼の戦争の中で、どうやって改革をやっていくか、悩んでいるというのに。夢のような改革案を持ってきやがって。
それができるんなら、誰も苦労はしねえよ。むかつくから官打ちしてやろうか?
お前がやるか? できるのか?
原作のラインハルトのように貴族を滅ぼして、財産没収しても、戦争を続けりゃ、きれいさっぱり無くなるだろうが。
戦争もできるだけコストパフォーマンスを重視して、やらねばならんのだ。
その中には人命も含まれている。うまく使えば、歩も金になる。飛車や角にもなれるさ。それに下手に戦争を止めても、今度は国力が回復した同盟と戦う事になる。
国力を回復したいのは、帝国だけじゃない。向こうも同じだ。
あいつらの経済をガタガタにして、こちらだけ回復できれば良いんだがな。どっちにしても産めよ増やせよ地に満ちよ。の時代だ。人が少なすぎる。
■MS開発局 ルードヴィヒ皇太子■
さてと、あいつらもいなくなった事だし。
俺の心のオアシス。
るんるんとばかりに、MS開発局にやってきました。
何か最近、ここの連中のノリがおかしい。戦艦造っている奴らとはまったく違う。向こうはもっと真面目だったぞ。
ここ本当に銀河英雄伝説の世界だよな〜? 自信がなくなってきたんだけど。
「本日は特別ゲストもおられます」
「誰だよ?」
「オフレッサー上級大将閣下です」
「へっ?」
「ザ○とは違うのだよ。ザ○とは」
野太い声に振り返ると、そこには青い機体。
男らしいシルエットに肩の角がチャームポイントな。
そう、グ○だった。
あれ乗ってんのオフレッサーかよ。
「皇太子殿下〜。こいつを装甲敵弾兵にも配備してもらえませんでしょうか?」
「いるのかよっ!!」
どうせならお前とリューネブルグともう一人ぐらい集めて、黒い三連星やってろよ。ド○を配備してやるから。そっちの方がよっぽど似合うぞ。
「皇太子殿下」
陰鬱な声に振り返れば、奴がいた。
正論で固めたようなドライアイス。オーベルシュタインだ。
なぜここに?
「卿は?」
知ってて知らない振りー。義眼の調子がおかしいらしい。チカチカしてやがる。
「パウル・フォン・オーベルシュタイン中佐であります。以後お見知りおきを」
「うむ。どうやら義眼の調子がおかしいようだが、戦傷を受けたのか?」
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