脱出
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「自分から誘ってきたんならそれくらい頼んだっていいんじゃない?それに主導権はこっちが握ってんのよ?」
「はいはい。でも近距離は拳銃じゃなくてナイフとかにしような」
そう言うとアウラと初めて会った時と同じように拳銃をその少女の手から取り上げた。そしてそのまま手の中で回転させるとそのまま相手のホルスターに収納した。
「銃を突きつけるときは相手が完全に弱っててほぼ動けない状態のとき以外はこうやって取られるから気をつけろよ。それと、銃は確実に当てられる距離からで尚且つ、相手の攻撃が当たらないもしくは自分が当たらない距離でやろうな」
「ふん!」
その言葉を聞いてイラッときたらしく、自分の足を蹴ってくる。
「ちょ、いきなり来たからこっちも対応したんだって!」
蹴りを受けながらダメージを徐々に食らっていく。そしてようやく止まってくれるが後ろの席の端っこのほうに行く。
「早く行きましょう」
「……はいはい」
そしてバギーのエンジンをかけてそのままダンジョンの出口に向かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
少女を乗せたまま、ほとんど何も会話することなくそのまま街に戻ると最初に自分の用事を済ませるためにまずは店主の店へと向かった。
「ちょっと、アンタ、そっちは端っこのほうでしょ。街は中央の方なんだからこの方角をまっすぐ行けばいいでしょ」
「俺の用事を済ませてからでもいいだろ。弾をとりあえず補充しときたいし、なんなら奢るぞ?」
「……それならまあいいわ」
少女は少し怪訝そうな顔をするがただなら別にいいだろうと考えたらしく了承した。そしていくつ物角を曲がって自分の依頼主の店である場所に着くと、バギーから降りる。
「ここ?」
「ああ。まあ狭いから外で待っててくれ」
そう言って、扉を開けて中に入る。
「おーい、帰ってきたぞ」
「おう、ゲツガ。生きてたのか?てっきり死んだかと思ってたぞ」
「勝手に殺すなよ。まあ死にかけたけど。アウラから依頼のものは?」
「ああ、もちろん貰った。それで自分を助けてトラップに引っかかったお前をアウラがものすごく心配してたぞ。自分のせいで落ちたって。お前、相当懐かれてるもんな」
「はいはい、後でメッセ飛ばして大丈夫って送っておくよ。それと今回はまさかのシュートトラップのある階層まで行って見事に引っかかりながらも生きて帰ってきて弾薬もナイフもないから弾薬だけでも好きなだけ持って行かせやがれ」
「そんなの、自分の責任だろうが。大体、どうせお前のことだからボスでも倒したんだろ。それだったら普通に買え」
「ケチだな、おい」
そう言ってとりあえず弾薬を相当な量を買う。もちろん外にいる彼女の分のライフルも買っている。
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