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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第08話
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な関係になってない?」
そう言われ、俊吾はどうすればいいか分からなくなった。今の一言で、楯無に頼りたいと思った。全てを吐き出したいと。だけど、言いたくない自分もいる。訳が分からない葛藤が心の中で繰り広げられる。
そして、葛藤が続いている中、口が開く。
「俺は…………去年の夏休み………………」
いや、待て。これ以上はダメだ。楯無さんに変に気を遣わせる。ダメだダメだ。
「友達を…………亡くしました」
心の中とは正反対のことを言う。体が正直というのはこういう事なのだろうか。俺は、どこかで
縋
(
すが
)
りたいと思っているのか……。
この言葉を言ったとき、楯無はその言葉を予想していたのか表情は変えなかった。予想していたのか或いは……。
「別に目の前で友達が亡くなったとか……そういうのじゃなかったんです。家で寛いでる時に、電話で友達―――優が事故で死んだって聞いて。その時は、心臓がうるさくて『嘘だ嘘だ』って言い聞かせて……。寝て明日になれば、元通りになるって思ったんです。けど、今思えばそう思ってたってことは、心のどこかで信じてたのかもしれないって思います」
俊吾は感情の歯止めが利かなく、全てを吐露し始めていた。
「それで次の日の朝、新聞見たら優の名前が書いてあって……。もう、何がなんだかわからなくて…………。優が死んだのが8月8日だったんですけど、お盆も近いからって火葬も早くて。クラスの奴で火葬前に顔を見に行ったんですよ。顔はすごく綺麗で、ただ寝ているみたいに感じて……。だけど、布が被っている体の方を見るとグチャグチャなのが見るだけでも分かって……」
涙が出てくる。
「顔を見てもやっぱりどこか信じられなくて、実感が一切湧かなくて……。…………正直言って、今も無いです。その後に予定通りに火葬されて、葬式をやりました。体のない葬式ってやっぱり何となく変で、クラスみんなで線香もあげました。二日やったんですけど、途中で思い出ビデオが流れたんです」
前が見えないくらい、涙が出てきた。
「その時、優との記憶が流れたんです。夏休み入る前に、夏休み中遊ぼうな、とか。もう、中学も終わりで高校でバラバラになるな、とか。高校入ってもみんなで遊ぼうなって。高校卒業したらみんなで旅行行こう、とか。気が早いなって思ったけど、それが楽しみで仕方なかったです。けど、けど、あいつはもういなくて。それを思い出すと、どうしてもやるせないっていうか、悔しいっていうか、悲しいっていうか。もう感情が分からないくらいグチャグチャになって。それでも、実感がなくて。それでも涙が出なくて」
もう、自分が何を話しているのか分からない。涙が出ているのはわかる。あの時は流れなかったのに。今、泣いている理由は何なんだろう。優が送れなかった高校生
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