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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第08話
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「手回ししたのは更識だ」

楯無さんが……。何だか迷惑を掛けてしまった気がしてならない。どうも、ここ最近はそんな気がする。少し気を引き締めなければならないかもしれない。

「正直言って意外だった。お前と更識が知り合っていたとはな」

正直言って俺もあんな人と知り合えるとは思ってなかった。少し調べて分かったが、更識の名は有名なのは有名なのだが、表には殆ど情報が流れてこない。お陰で、更識という家がどんな家系なのか分からずじまいだ。

「おっと、脱線してしまったな。話を戻すが、今回の刑罰は軽くなる。留置所には入らないで済む」

あ、普通なら身柄拘束されるんだね、ISの無断使用は。今回はどうにか刑が軽くはなったけど、今後は多分無理だろうな。気を付けないと。

「それで今回の処罰は反省文だけだ」

「……え、それだけですか?」

「確かに、反省文だけだと思うかもしれないが、10枚書いてもらうからな」

「了解です……」

十枚か……え〜と、原稿用紙だろうから一枚400文字。十枚だと4000文字か…………。大変だけど、これで済んだと思わないと。

「では、これで取り調べは終了だ。部屋に戻れ」

千冬はそう言ってソファーを立つ。そして、部屋を出る前に

「ああ、反省文の期限は金曜までだ」

と言って部屋を出ていった。

「…………帰るか」

俊吾はどこか疲れを感じ、早く部屋に戻りたいと思った。席を立ち、部屋の外に出る。すると、廊下にシャルルがいた。

「シャルル?何してるんだ、ここで」

「俊吾を待ってたんだよ。心配になっちゃって」

どこか申し訳なさそうに笑いながらシャルルは言った。

もしかして、取り調べが始まってからずっと外に……?

「あ、僕はついさっき来たところだから大丈夫だよ」

シャルルは俊吾の表情から意図を読み取り、そう言った。

「そっか…………。俺は寮に戻るけど、お前は?」

「僕も寮に戻るよ」

「じゃ、行くか」

俊吾とシャルルは歩きだした。

わざわざ待ってたってことは何か話でもあるのか?まぁ、変に詮索する意味もないし、話し始めるのを待つか。

二人は校舎の外に出て、寮への道へに来ていた。この場所は、緑が多くて生徒の憩いの場所になっている。そのまま少し歩くと、シャルルが口を開いた。

「そういえば、鳳さんとオルコットさん、目を覚ましたよ」

「そっか。良かった……」

織斑先生から先に聞いていたのは黙っておこう。

「…………ねえ、俊吾」

どこか迷うようにシャルルは言った。

「どうした?」

「…………ううん、やっぱり何でもない」

「そうか?言いたいことあったら何でも言えよ」

「分かった
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