暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第08話
[7/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「手回ししたのは更識だ」
楯無さんが……。何だか迷惑を掛けてしまった気がしてならない。どうも、ここ最近はそんな気がする。少し気を引き締めなければならないかもしれない。
「正直言って意外だった。お前と更識が知り合っていたとはな」
正直言って俺もあんな人と知り合えるとは思ってなかった。少し調べて分かったが、更識の名は有名なのは有名なのだが、表には殆ど情報が流れてこない。お陰で、更識という家がどんな家系なのか分からずじまいだ。
「おっと、脱線してしまったな。話を戻すが、今回の刑罰は軽くなる。留置所には入らないで済む」
あ、普通なら身柄拘束されるんだね、ISの無断使用は。今回はどうにか刑が軽くはなったけど、今後は多分無理だろうな。気を付けないと。
「それで今回の処罰は反省文だけだ」
「……え、それだけですか?」
「確かに、反省文だけだと思うかもしれないが、10枚書いてもらうからな」
「了解です……」
十枚か……え〜と、原稿用紙だろうから一枚400文字。十枚だと4000文字か…………。大変だけど、これで済んだと思わないと。
「では、これで取り調べは終了だ。部屋に戻れ」
千冬はそう言ってソファーを立つ。そして、部屋を出る前に
「ああ、反省文の期限は金曜までだ」
と言って部屋を出ていった。
「…………帰るか」
俊吾はどこか疲れを感じ、早く部屋に戻りたいと思った。席を立ち、部屋の外に出る。すると、廊下にシャルルがいた。
「シャルル?何してるんだ、ここで」
「俊吾を待ってたんだよ。心配になっちゃって」
どこか申し訳なさそうに笑いながらシャルルは言った。
もしかして、取り調べが始まってからずっと外に……?
「あ、僕はついさっき来たところだから大丈夫だよ」
シャルルは俊吾の表情から意図を読み取り、そう言った。
「そっか…………。俺は寮に戻るけど、お前は?」
「僕も寮に戻るよ」
「じゃ、行くか」
俊吾とシャルルは歩きだした。
わざわざ待ってたってことは何か話でもあるのか?まぁ、変に詮索する意味もないし、話し始めるのを待つか。
二人は校舎の外に出て、寮への道へに来ていた。この場所は、緑が多くて生徒の憩いの場所になっている。そのまま少し歩くと、シャルルが口を開いた。
「そういえば、鳳さんとオルコットさん、目を覚ましたよ」
「そっか。良かった……」
織斑先生から先に聞いていたのは黙っておこう。
「…………ねえ、俊吾」
どこか迷うようにシャルルは言った。
「どうした?」
「…………ううん、やっぱり何でもない」
「そうか?言いたいことあったら何でも言えよ」
「分かった
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ