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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第08話
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人が来てるんですかね」
俊吾はあくまで知らない雰囲気を出す。シャルルの正体を知られるわけには行かない。約束したしな。
「……別に、嘘をつく必要はないんじゃないかしら?私だってシャルルくん、いえシャルル『ちゃん』の正体には気づいてるわよ?」
……何だって?昨日の話を聞かれていた?いや、盗聴器の類はなかったはずだ。簡易的にだが調べたんだ。
「何でって顔をしているわね」
俊吾が考えていると楯無がそう言ってきた。俊吾は完全に動揺が顔に出ていた。
「安心して。盗聴とかそういうのじゃないわ。独自に調べ上げたのよ。実は更識って裏では結構有名なのよ?」
裏って言うと裏社会だろうな…………。あれ、俺凄い人と知り合いなんじゃ…………。
「それで話を戻すけど、多分だけどその内、デュノア社の社長が接触してくるんじゃないかって思ってるの」
「社長自らですか?……って、考えればシャルルは実の息子って設定か。接触してきてもおかしくないってわけですか」
「そういうこと。しかも、仕事の関係で今日本に来ているみたいなの。可能性は大ね」
「俺の役割は社長に警戒、ってところですか」
「そうね。出来る限りシャルルちゃんに着いて安全を確保して欲しいの」
「安全って……そこまで強硬策に出てきますかね」
「最悪の事態も想像して動かないとやってけないわよ。予測できないんだから」
「そうですね……。でも、そこまでしてシャルルを守るって意味はあるんですか?」
「この学園の生徒だから、じゃダメ?この学園の生徒に危険な目にあって欲しくない。それだけなのよ」
そう言う楯無の目は真剣そのもので嘘ではないように俊吾には思われた。嘘でないと分かったら、俊吾に断る理由はない。
「了解です。全力でシャルルをサポートします。だけど、一夏にも協力を求めたほうがいいじゃないですか?」
「それもそうなんだけど、あの子ってこういう事向いてないじゃない?だから、今回は排除したの」
なるほど。確かにあいつは猪突猛進タイプだもんな。敵をブッ叩くとかそういう事の方が向いてるな。
話が終わり一段落したところで、生徒会室に電子音が鳴り響いた。それは携帯の音で、楯無の携帯が鳴っていた。メールだったようで、
「……俊吾くん、至急第二アリーナに向かって」
「……どうしたんですか?」
楯無の声のトーンが下がり、ただ事ではないと悟った俊吾は緊張しながら返事をした。
「鈴ちゃんとセシリアちゃんが転校生のラウラちゃんと模擬戦して、危ない状態になってるの」
そのセリフを聞いた俊吾は楯無に一礼をして、直ぐに第二アリーナに向かった。
◇ ◆ ◇ ◆
「はっ……はっ……はっ……!」
俊吾
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